インストラクターから、
「大丈夫ですか?」
と聞かれて、本当は少し不安なのに、
「はい、大丈夫です」
と答えてしまったことはありませんか?
初めてのダイビングや久しぶりの海では、分からないことや怖いことがあるのは普通です。
それでも、
- こんなことを聞いたら恥ずかしい
- 自分だけ説明を理解できていないかも
- みんなを待たせたくない
- 怖いと言ったら参加できなくなりそう
- インストラクターが忙しそうで話しかけにくい
と考え、不安を言えないまま進んでしまう方がいます。
ダイビングで大切なのは、人数が少ないことだけではありません。
「分からない」「怖い」「待ってほしい」と、遠慮せずに言える環境があること。
この記事では、少人数ダイビングによってつくりやすくなる「心理的安全性」についてお話しします。
ダイビングにおける「心理的安全性」とは?
心理的安全性とは、自分の疑問や不安、失敗などを伝えても、責められたり、恥ずかしい思いをしたりしないと感じられることです。
ダイビングの場合は、次のようなことを安心して言える状態です。
- 説明が分からなかった
- もう一度教えてほしい
- 海に入るのが怖い
- 呼吸が落ち着かない
- 耳抜きに時間がかかる
- 少し待ってほしい
- 今日は体調がいつもと違う
- ここから先へ進むのが不安
- ダイビングを中止したい
「何でも完璧にできるから安心」なのではありません。
できないことや不安なことを、そのまま伝えられるから安心できる。
それが、ダイビングにおける心理的安全性だと考えています。
初心者ほど「大丈夫です」と答えてしまうことがある
初めてダイビングに参加する方は、何が分からないのか自分でも整理できていないことがあります。
説明を聞いた直後は理解したつもりでも、器材を着けたり、実際に海を見たりすると、急に不安になることもあります。
そんなときに周りの参加者が準備を終えていると、
今さら分からないとは言いにくい……
と感じてしまうことがあります。
特に、周りに気を使いやすい方ほど、本当は不安でも「大丈夫です」と答えてしまいがちです。
だからこそ、インストラクターが一度確認するだけではなく、参加者が後からでも質問できる雰囲気が大切です。
質問しやすさもダイビングショップ選びのポイント
初心者の方が安心して参加できるかどうかは、質問の内容だけでなく、質問したときの対応にも表れます。
たとえば、
「泳げないのですが、参加できますか?」
と聞いたとき、ただ「大丈夫です」と返事をされるのと、
- どのくらい水が苦手なのか
- 顔を水につけることはできるか
- 過去に怖い経験があるか
- どのような練習をしてから海へ入るか
まで確認してもらえるのでは、安心感が違います。
大切なのは、「大丈夫」という言葉だけではありません。
自分の不安を聞いたうえで、具体的に説明してもらえるかどうかです。
少人数だと「ちょっと聞きたい」が言いやすくなる

人数が多いと、インストラクターが説明や準備に追われ、話しかけるタイミングを見つけにくくなることがあります。
聞きたいことがあっても、
- ほかの人が話している
- 次の説明が始まりそう
- 準備を止めてしまいそう
- 自分だけ何度も聞くのが恥ずかしい
と遠慮してしまう方もいます。
少人数の場合は、インストラクターと話す時間を取りやすく、表情や反応も確認してもらいやすくなります。
「質問はありますか?」に答えられなくても、
「耳抜きの説明は分かりましたか?」
「海に入ることに不安はありませんか?」
「もう一度練習しておきたいことはありますか?」
と具体的に聞いてもらえると、小さな不安も言葉にしやすくなります。
「怖い」と言っても否定されないこと
ダイビングの不安は、理屈だけで解消できるとは限りません。
器材の使い方を理解していても、実際に海を目の前にすると怖くなることがあります。
そんなときに、
「みんなできているから大丈夫」
「せっかく来たんだから潜りましょう」
「怖がらなくても大丈夫です」
と言われても、不安そのものがなくなるとは限りません。
まず必要なのは、
怖いと感じていることを、そのまま受け止めてもらえること。
怖いと言っても、怒られない。
迷惑そうな顔をされない。
すぐに海へ入るよう急かされない。
その安心感があって、初めて「少しやってみようかな」と思える方もいます。
「待ってほしい」と言えること
ダイビングでは、準備、エントリー、呼吸、潜降など、いろいろな場面で人によって必要な時間が違います。
それでも周りが先へ進んでいると、
「待ってください」
の一言が言えなくなることがあります。
心理的安全性がある環境では、待ってほしいと伝えることを「迷惑」と考える必要はありません。
- 呼吸を整えたい
- マスクを確認したい
- 耳抜きをやり直したい
- もう少し水面で練習したい
- 一度ボートや岸へ戻りたい
こうした希望を伝えられることが大切です。
「待ってほしい」は、わがままではありません。
今の状態をインストラクターへ伝えるための、大切な情報です。
水中でも「大丈夫ではない」と伝えられること

海へ入る前に不安がなくても、水中で気持ちが変わることがあります。
呼吸が苦しく感じる。
耳に違和感がある。
急に怖くなる。
もう少し浅い場所へ戻りたい。
そんなときに、無理をしてOKサインを返す必要はありません。
水中では言葉を使えないため、海へ入る前に次の内容を確認しておくと安心です。
- 問題があるときのサイン
- 耳に違和感があるときのサイン
- 少し待ってほしいときの伝え方
- 浮上したいときのサイン
- インストラクターを呼ぶ方法
サインを覚えることだけでなく、そのサインを出したらきちんと対応してもらえると思えることも大切です。
少人数なら必ず心理的安全性があるとは限らない
人数が少なければ、必ず質問しやすいとは限りません。
少人数でも、説明が一方的だったり、質問を急かされたり、不安を軽く扱われたりすれば、安心して話すことはできません。
反対に、参加者が少し多くても、スタッフが一人ひとりの話を聞き、質問する時間を設け、相談しやすい雰囲気をつくっている場合もあります。
少人数は、心理的安全性をつくりやすくする条件のひとつです。
本当に確認したいのは人数だけではなく、
- 質問を最後まで聞いてもらえるか
- 不安を否定されないか
- 分からないことを聞き直せるか
- 怖くなったら止まれるか
- 参加を断念する選択も尊重してもらえるか
という部分です。
実際の人数基準については、こちらをご覧ください。
予約前のやり取りでも雰囲気は確認できる
質問しやすいショップかどうかは、ツアー当日だけでなく、予約前のやり取りからも確認できます。
次のような質問をしてみると、自分に合ったショップか判断しやすくなります。
- 初心者ですが、どのように練習しますか?
- 怖くなった場合は途中で止められますか?
- 耳抜きに時間がかかっても待ってもらえますか?
- 分からないことは日本語で質問できますか?
- 過去に怖い経験がありますが参加できますか?
- 不安が強い場合、どのような対応がありますか?
質問に対して具体的な説明があり、自分の状態についても聞いてもらえると、当日のイメージを持ちやすくなります。
不安は上手に説明できなくても大丈夫です
不安の理由を、きれいに説明する必要はありません。
- 何となく怖い
- 以前うまくできなかった
- パニックにならないか心配
- みんなについていける自信がない
- 泳げないわけではないけれど、水が苦手
- 初めてなので何が不安なのかも分からない
このような伝え方でも大丈夫です。
分からないことを一緒に整理するところから、インストラクターのサポートは始まります。
くらげ村が大切にしていること

くらげ村では、「上手にできること」よりも、不安を隠さずに参加できることを大切にしています。
怖いと感じたら、怖いと言ってください。
分からなかったら、何度でも聞いてください。
呼吸が落ち着かなければ、待ってほしいと伝えてください。
海へ入ってから気持ちが変わっても大丈夫です。
「参加する前に相談したら迷惑かな」と考える必要もありません。
不安なことを事前に教えていただくことで、その方に合った準備やご案内を考えやすくなります。
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少人数制の具体的な違いを知りたい方は、少人数制ダイビングとは実際に何人?1対3と1対8の違いをご覧ください。
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実際に「周りに迷惑をかけそう」と不安を話してくださったお客様の変化は、不安だった女性が最後には海を楽しめた体験談でご紹介しています。
質問しやすさ以外も含めたご案内方法は、予約・準備・潜降・水中・終了判断で見るスローダイブと普通のツアーの違いで比較しています。
くらげ村が大切にしている、急がない・焦らせない・無理させないダイビング、くらげ村のスローダイブについても是非ご覧ください(#^^#)
よくあるご質問
どんなことを質問しても大丈夫ですか?
はい。器材、呼吸、耳抜き、泳力、海への恐怖など、気になることは何でもお聞きください。「何が分からないのか分からない」というご相談でも大丈夫です。
怖いと言ったら参加を断られませんか?
怖さの程度や理由を確認し、どのような方法なら参加できそうかを一緒に考えます。ただし、体調や海況などから安全なご案内が難しいと判断した場合は、内容の変更や参加の見合わせをご相談することがあります。
海へ入ってから怖くなった場合も伝えられますか?
はい。海へ入る前に、水面や水中で不安を伝える方法をご説明します。無理に続けず、まずはスタッフへ知らせてください。
うまく説明できない不安があります
「何となく怖い」「以前嫌な経験があった」など、そのままお伝えください。具体的に何が不安なのかを、日本人スタッフと一緒に整理できます。
相談だけでも問い合わせてよいですか?
はい。参加できるか決めていない段階でも大丈夫です。現在感じている不安や過去の経験をお知らせください。
「こんなことを聞いてもいいのかな」と思うことほど、遠慮せずにご相談ください。
バリ島でダイビングをしてみたいけれど、泳げない・海が怖い・久しぶりで不安という方は、無理にできるフリをしなくて大丈夫です。
くらげ村では、日本語で事前にご相談いただきながら、少人数で急がず、その方のペースに合わせてご案内しています(#^^#)
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