バリ島ダイビング&シュノーケリング不安解消

スローダイブは普通のツアーと何が違う?5つの場面で比較

バリ島の海で笑顔でOKサインを出す女性ダイバーと、くらげ村のスローダイブをイメージした写真

「スローダイブって、普通のダイビングツアーと何が違うの?」

「ゆっくり泳ぐという意味?」

「初心者だけのダイビング?」

このような疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

スローダイブとは、単に水中をゆっくり泳ぐことではありません。

予約時に不安や経験を確認し、準備、潜降、水中での移動、ダイビングを続けるかどうかの判断まで、その日の海況と一人ひとりの状態に合わせて調整する、くらげ村のご案内方針です。

一般的なダイビングツアーとの違いを簡単にまとめると、次のようになります。

場面一般的なツアーの進行例くらげ村のスローダイブ
予約日程・メニュー・経験を確認不安や過去の経験まで確認し、チームや参加方法を検討
準備全体の予定に合わせて準備分からない部分を確認し、一人ひとりの準備状況を見る
潜降決められた場所・方法でチームが潜降呼吸や耳抜きに合わせて止まる、浅く戻る、方法を調整
水中予定したルートをチームで移動呼吸、残圧、スキル、興味に応じて速度やルートを調整
終了判断予定時間やルートを基準に判断不安、疲労、海況も含め、短縮・変更・中止を判断

ここでいう「一般的なツアー」は、すべてのダイビングショップに当てはまるものではありません。

ショップ、ガイド、参加者、海況によって実際の対応は異なります。また、スローダイブだから安全が保証されるという意味でもありません。

違いは、安全基準を守ることを前提に、予定への参加者の合わせ方ではなく、参加者に合わせた予定の調整を重視していることです。

くらげ村がスローダイブを大切にする理由や基本方針は、公式のスローダイブ紹介ページでご案内しています。

場面1|予約時に何を確認するか

体験ダイビングの予約前にLINEで不安を相談する女性|バリ島くらげ村

一般的なツアーの進行例

ダイビングツアーを予約するときは、一般的に次のような情報を確認します。

  • 希望日
  • 参加人数
  • 希望するポイント
  • Cカードの有無
  • 経験本数
  • 最後に潜った時期
  • 必要なレンタル器材
  • 健康状態

これらは、ツアーを安全に実施するために必要な基本情報です。

ショップによっては、予約時には必要事項だけを確認し、詳しい希望や不安については当日に聞く場合もあります。

スローダイブの場合

くらげ村では、基本情報に加えて、次のようなことも事前にお聞きします。

  • 耳抜きに不安がある
  • 潜降に時間がかかりやすい
  • 器材の使い方を忘れている
  • 泳ぐ速さに自信がない
  • 過去のダイビングで怖い経験をした
  • 大人数のチームが苦手
  • 水中写真を撮りながらゆっくり進みたい
  • 体力や足腰に不安がある
  • マンツーマン対応を希望している

不安の内容が分かれば、通常のファンダイビング、リフレッシュダイビング、アシストダイビングなど、現在の状態に合う参加方法を検討できます。

人数や経験を確認するだけでなく、その方が何に不安を感じているのかを知ることが、スローダイブの最初の段階です。

質問や不安を伝えやすい環境については、少人数ダイビングで大切な心理的安全性で詳しくご紹介しています。

場面2|器材の準備をどう進めるか

ダイビング器材の説明を不安そうな表情で聞いている初心者女性ダイバー

一般的なツアーの進行例

ポイントへ到着したら、説明を受け、決められた時間に合わせて器材を準備します。

経験者の多いツアーでは、それぞれが器材をセッティングし、準備ができた方からエントリー場所へ移動することもあります。

ボートの出発時間やポイントの状況が決まっているため、全体の予定に合わせて準備する必要があります。

スローダイブの場合

スローダイブでも、時間を気にせず無制限に準備できるわけではありません。

ただし、分からない状態のまま、周りをまねて急ぐことは避けます。

  • 器材の接続方法を忘れていないか
  • ウェイトの量は適切か
  • マスクやフィンが合っているか
  • 水中サインを理解できているか
  • 耳抜きの方法を確認できているか
  • 呼吸や体調に問題がないか

などを確認しながら準備します。

説明を聞いて分からなかった場合は、もう一度確認してから海へ向かいます。

準備に時間がかかったとき、ほかの参加者やスタッフがどのように対応するのかは、準備・耳抜き・潜降に時間がかかった場合の対応で時系列に沿って説明しています。

場面3|潜降に時間がかかったときの対応

ボートエントリー前に緊張した表情で海を見つめる女性ダイバー

一般的なツアーの進行例

チーム全員がエントリーしたら、ガイドの指示に従って潜降します。

ポイントにより、潜降ロープを使う、水底の傾斜に沿って進む、ロープを使わずに潜るなど、方法は異なります。

参加者はバディやチームの位置を確認しながら、ガイドについて潜降します。

スローダイブの場合

スローダイブでは、潜降が早い人に全員を合わせるのではなく、呼吸や耳の状態を確認しながら深度を下げます。

耳抜きに時間がかかった場合は、

  1. その深さで止まる
  2. 呼吸を整える
  3. 必要に応じて少し浅い位置へ戻る
  4. 無理のない範囲で耳抜きをやり直す
  5. 違和感がなくなってから潜降を再開する

といった対応を取ります。

潜降方法が合わない場合は、海況やポイントの条件が許す範囲で、ロープを使う、傾斜に沿う、さらにゆっくり深度を下げるなどの方法を検討します。

それでも耳の痛みや強い不安が続く場合は、予定どおり深く潜ることを優先しません。

浅い場所へ戻る、水面で休む、内容を変更する、中止するなど、その時点で無理のない方法を判断します。

耳抜きで痛みを我慢しない理由については、耳抜きできない人がやりがちな失敗も参考にしてください。

場面4|水中で何を基準に移動するか

インストラクターと一緒に水面でゆっくり呼吸練習をしている女性ダイバー

一般的なツアーの進行例

ファンダイビングでは、海況や参加者の経験を踏まえ、ガイドが予定したルートを案内します。

決められた潜水時間、深度、残圧、安全管理の範囲内で、見どころを回りながらチームで移動します。

参加者の経験が近い場合は、予定したコースを効率よく楽しめることも、この形式のよさです。

スローダイブの場合

スローダイブでも、事前にルートや見どころを考えたうえで海へ入ります。

ただし、予定したルートをすべて回ることだけを目的にはしません。

水中では、次のような様子を確認します。

  • 呼吸が速くなっていないか
  • ガイドから離れていないか
  • 流れの中で疲れていないか
  • 中性浮力に苦労していないか
  • 残圧の減り方はどうか
  • 耳や器材に違和感がないか
  • どのような生き物に興味を示しているか
  • 写真を撮る時間が必要か

その様子に応じて、泳ぐ速さを落とす、浅い場所へ移る、移動距離を短くする、生き物を見る時間を長くするといった調整をします。

つまり、スローダイブの「スロー」は、常にゆっくり泳ぐという意味ではありません。

水中で一人ひとりの様子を確認し、その都度ご案内内容を修正できる余裕を持つことを意味します。

このような対応をしやすくするため、くらげ村では水中でガイドが担当する人数に上限を設けています。

くらげ村の人数基準・チーム分け・マンツーマン対応

「少人数制」と書かれていてもショップによって人数は異なります。人数による違いは、少人数制とは実際に何人?1対3と1対8の違いで比較しています。

場面5|続ける・変更する・終了する判断

一般的なツアーの進行例

ダイビングは、予定した潜水時間、残圧、減圧不要限界、海況などを確認しながら実施します。

計画したルートを進み、安全停止を行って浮上するのが基本です。

もちろん、どのツアーでも、安全上の問題があれば予定を変更したり、中止したりする判断が必要です。

スローダイブの場合

スローダイブでは、明確なトラブルが起きる前の小さな変化も、内容を変更する判断材料にします。

たとえば、

  • 呼吸がなかなか落ち着かない
  • 疲労が強くなってきた
  • 耳に違和感がある
  • 水中で不安が強くなった
  • 流れが負担になっている
  • 本人が続けたくないと感じている

といった場合です。

そのときは、

  • 少し止まって休む
  • 浅い場所へ移動する
  • 予定したルートを短くする
  • 早めに浮上する
  • 2本目のポイントや内容を変更する
  • その日のダイビングを終了する

といった判断をします。

「せっかく予約したから」「ほかの人が潜っているから」という理由だけで、無理に予定を続けることは優先しません。

一方で、本人が続けたいと思っていても、体調や海況から安全なご案内が難しいとスタッフが判断した場合は、中止をご相談することがあります。

スローダイブは、希望をすべて実現することではありません。

本人の気持ち、技量、体調、海況を合わせて、その時点で無理のない選択をすることです。

スローダイブと一般的なツアーは、どちらがよいの?

どちらが一律に優れているということではありません。

経験が近いダイバー同士で、予定したポイントやルートを効率よく楽しみたい方には、一定のペースで進むツアーが合う場合があります。

一方、次のような方にはスローダイブが合いやすいと考えています。

  • 初めて体験ダイビングに参加する
  • Cカード取得後の経験が少ない
  • 長いブランクがある
  • 耳抜きや潜降に時間がかかる
  • 海や水中での呼吸に不安がある
  • 過去のダイビングで怖い思いをした
  • 大人数では質問しにくい
  • 写真や生き物観察をゆっくり楽しみたい
  • 体力や足腰に不安がある
  • 予定をこなすより、落ち着いて楽しみたい

重要なのは、ツアー名だけで判断せず、予約前に具体的な案内方法を確認することです。

不安に合ったツアーを選ぶ

バリ島の海中で笑顔でOKサインを出している女性ダイバー

ライセンスをお持ちでない方は、浅い場所で呼吸や耳抜きに慣れるところから始めるバリ島体験ダイビングをご覧ください。

Cカードをお持ちで、ブランクや器材操作に不安がある方には、リフレッシュダイビングがあります。

通常のダイビングはできるけれど、体力や足の状態から水中移動に継続的なサポートが必要な方には、マンツーマンでご案内するアシストダイビングもあります。

通常の少人数ファンダイビングについては、バリ島ファンダイビングをご確認ください。

「自分にはどのツアーが合うか分からない」という場合は、経験本数、最後に潜った時期、不安に感じていることをお知らせください。

関連記事

海況によってポイント、ルート、ツアー内容を変更する判断については、くらげ村の海況判断とポイント変更の実例をご覧ください。

こうした案内方法が生まれた理由は、くらげ村を初心者専門にしたKAZU・KANAの創業ストーリーをご覧ください。

よくあるご質問

スローダイブとは、ゆっくり泳ぐダイビングですか?

ゆっくり泳ぐことだけを意味するものではありません。予約、準備、潜降、水中、終了判断の各場面で、海況と一人ひとりの状態に合わせてご案内内容を調整する、くらげ村の方針です。

スローダイブなら、時間を気にせず待ってもらえますか?

時間に制限がないわけではありません。海況、ボートの運航、残圧、体調なども考慮し、その時点で可能な対応を判断します。

スローダイブは初心者専用ですか?

初心者専用ではありません。ブランクダイバー、写真をゆっくり撮りたい方、生き物を観察したい方、体力に不安がある方などにも合う場合があります。

少人数制なら、必ず貸切やマンツーマンになりますか?

少人数制と貸切・マンツーマンは異なります。通常ツアーのマンツーマン対応は自動的に確約されるものではないため、ご予約前にご相談ください。

途中で怖くなったら、ダイビングをやめられますか?

はい。不安や違和感がある場合は、無理に続けずスタッフへお知らせください。休憩、浅い場所への移動、早めの浮上、中止など、そのときの状態と海況に応じて判断します。

不安を伝えると、参加を断られませんか?

不安の内容を確認し、参加できる方法や適したツアーを一緒に検討します。ただし、健康状態や海況などから安全なご案内が難しい場合は、内容の変更や参加の見合わせをご相談することがあります。

「普通のツアーについていけるか不安」「自分の場合はどのような案内になる?」というご質問だけでも大丈夫です。

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