「楽しみにして予約したはずなのに、明日だと思ったら急に行きたくなくなってきた……」
ダイビングの前夜、そんな気持ちになることは珍しくありません。
呼吸ができなかったらどうしよう。耳抜きに失敗したら?海に入った瞬間、怖くなったら?自分だけできなくて、ほかの人を待たせたら……。
夜の静かな時間に考え始めると、不安はどんどん大きくなります。
先に結論をお伝えすると、前日に怖くなっただけで「ダイビングに向いていない」と決まるわけではありません。
ただし、怖い気持ちを隠して無理に参加する必要もありません。今夜できることは、不安をゼロにすることではなく、「何が怖いのか」を整理して、参加するショップへ伝えられる状態にしておくことです。
ダイビング前日になると、なぜ急に怖くなるの?

予約した時には、きれいな海や魚の写真を見て「やってみたい」と思っていたはずです。
ところが前日になると、それまで旅行の予定のひとつだったダイビングが、急に現実味を帯びてきます。
特に不安が強くなりやすいのは、次のような方です。
- 初めて体験ダイビングに参加する
- 泳ぐのが得意ではない
- 海や深い場所に苦手意識がある
- 水中での呼吸を想像できない
- 耳抜きをしたことがない
- 女性一人で参加する
- 久しぶりにダイビングをする
- 過去に海で怖い思いをした
- 周囲に迷惑をかけたくない気持ちが強い
ダイビングは、水中で器材を使って呼吸する、日常生活では経験しない遊びです。分からないことが多ければ、不安になるのは不思議ではありません。
海に携わって27年以上になりますが、ダイビングが終わった後に「実は昨日の夜、行こうかどうか迷っていました」と教えてくださる方もいます。
前夜の不安は、必ずしも「やめた方がいい」というサインではありません。まずは、自分が何を怖がっているのかを整理してみましょう。
不安な夜にできる5つのこと
1.怖いことを一つずつ分けてみる
「ダイビングが全部怖い」と考えると、不安が大きすぎて、どうしたらよいか分からなくなります。
そこで、スマートフォンのメモでも紙でもいいので、気になっていることを一つずつ書き出してみてください。
例えば、
- レギュレーターから本当に呼吸できるのか
- 鼻ではなく口だけで呼吸できるのか
- 耳抜きができるのか
- 泳げなくても大丈夫なのか
- 怖くなった時に止めてもらえるのか
- 自分だけ遅れたら迷惑にならないか
- 一人参加でもきちんと見てもらえるのか
という具合です。
原因が分かれば、ショップにも相談しやすくなります。「全部怖いです」でも構いませんが、「特に水中での呼吸が心配です」と伝えられるだけでも、当日の説明や練習の進め方が変わってきます。
2.不安なことをショップへ伝える
「怖いと言ったら、面倒なお客さんだと思われるかも」
そう考えて、不安を隠してしまう方がいます。
でも、インストラクター側からすれば、事前に教えてもらった方が準備しやすくなります。
送るメッセージは、難しく考えなくて大丈夫です。
明日の体験ダイビングを楽しみにしていますが、前日になって少し不安が強くなってきました。特に水中での呼吸と、怖くなった時に止めてもらえるかが心配です。当日、ゆっくり練習することはできますか?
これだけで十分です。
くらげ村へ参加予定の方は、LINEからそのままご相談ください。泳げないこと、海が怖いこと、過去に呼吸で慌てた経験なども、遠慮せずに教えてください。
3.不安になる情報を調べ続けない
不安になると、失敗談や事故の話を次々に検索してしまうことがあります。
しかし、ダイビングショップによって参加人数、練習方法、海況の判断、インストラクターのサポート方法は異なります。別の海、別のショップで起きた出来事が、そのまま明日の自分に当てはまるとは限りません。
必要な情報だけ確認したら、検索はいったん終わりにしましょう。
明日どんな説明や練習をするのか知りたい方は、体験ダイビングでは何を練習する?呼吸・耳抜き・ハンドシグナルを初心者向けに解説をご覧ください。
レギュレーターでの呼吸、耳抜き、ハンドシグナルなどは当日説明します。前夜のうちに、すべて完璧にできるようになる必要はありません。
4.準備を済ませて、身体を休ませる
持ち物や集合時間が気になるままだと、頭が休まりません。
水着、着替え、タオル、必要な書類などをまとめ、目覚ましを設定したら、明日の準備はいったん終了です。
眠れないからといって、お酒で無理に眠ろうとするのはおすすめできません。また、普段使用していない睡眠薬などを自己判断で服用することも避けてください。
飲酒、睡眠、鼻づまり、耳の違和感、飛行機の予定などは、バリ島ダイビング前日にやってはいけないことにまとめています。
すぐ眠れなくても、「眠らなければ」と焦りすぎる必要はありません。スマートフォンを置き、横になって身体を休ませましょう。
ただし、ほとんど眠れず体調まで悪くなっている場合は、朝になってから無理に隠さず、参加するショップへ連絡してください。
5.「途中で止まってもいい」と知っておく
前夜の不安を大きくする原因の一つが、「一度始めたら、最後まで潜らないといけない」という思い込みです。
体験ダイビングでは、怖くなったら止まって構いません。
- 水面で休む
- 顔を上げて呼吸を整える
- 浅い場所でもう一度練習する
- 潜降をいったん止める
- 少し浅い場所へ戻る
- その日のダイビングを中止する
こうした選択肢があります。
「絶対に潜らなければいけない」のではなく、「できそうなら少しずつ進む」と考えてみてください。
海に入ってから怖くなった場合の流れは、バリ島体験ダイビングで怖くなったら?途中でやめたい時の対応で詳しく説明しています。
「行きたくない」は不安?それとも体調不良?
前日の緊張と、実際の体調不良は分けて考える必要があります。
次のような状態がある場合は、「緊張しているだけ」と自己判断せず、参加前にショップへ相談してください。
- 発熱や強い倦怠感がある
- 風邪、鼻づまり、咳などの症状がある
- 耳に痛みや違和感がある
- 飲酒の影響が残っている
- 睡眠不足により体調が悪い
- 持病について心配がある
- 処方薬を服用している
- パニック発作や心理的な問題で、現在または最近治療を受けている
ダイビングの参加可否は、症状や既往歴、服用している薬などによって異なります。必要な場合は、ダイビング用の健康質問票に基づき、医師の診断や参加許可を求められることがあります。
予約しているからといって、体調不良を隠して参加してはいけません。迷った時は、ショップと必要に応じて医師へ相談してください。
当日は「怖くないふり」をしなくて大丈夫

当日の朝になっても不安が残っているなら、最初にインストラクターへ伝えてください。
「昨日の夜、あまり眠れませんでした」
「呼吸が特に不安です」
「泳げないので、水面で慌てそうです」
「怖くなったら、すぐ止めてほしいです」
こうした情報は、安全に進めるために大切です。
くらげ村の体験ダイビングは、日本人インストラクターが同行し、インストラクター1名につき体験ダイバー最大2名まで。いきなり深い場所へ潜らず、足のつく浅い場所や、インストラクターが身体や器材を支えられる水面で呼吸を練習します。
水中でも、インストラクターがタンクやBCD、必要に応じて手を持ってサポートします。体験ダイバーだけで泳いで、インストラクターの後を追いかける方法ではありません。
それでも怖ければ、一度止まります。
呼吸が落ち着くまで待ち、もう一度やってみたいと思えたら進む。難しいと感じたら、その日は潜らない。それも間違いではありません。
くらげ村の体験ダイビングの内容は、バリ島体験ダイビングのご案内で確認できます。初めての方は、バリ島体験ダイビング初心者ガイドもあわせてご覧ください。
前夜に不安な人が確認したいショップ選び

これからショップを探す方は、料金や有名ポイントだけではなく、次の点も確認してみてください。
- 不安を日本語で相談できるか
- 体験ダイビングの人数が多すぎないか
- 水面で呼吸に慣れる時間を取ってもらえるか
- 怖くなった時に止まれるか
- 泳げない人へのサポート方法が説明されているか
- 健康状態をきちんと確認しているか
- 初心者を急がせない方針があるか
「初心者歓迎」と書かれているだけでなく、実際にどう支えてくれるのかまで確認することが大切です。
よくあるご質問
ダイビング前日に急に怖くなるのは普通ですか?
珍しいことではありません。初めてのダイビングや、久しぶりのダイビングでは、水中での呼吸、耳抜き、深さ、泳ぎ、周囲への迷惑などを考えて不安になることがあります。怖くなっただけで、ダイビングに向いていないと決まるわけではありません。
行きたくなくなったらキャンセルした方がいいですか?
不安だけなのか、体調不良もあるのかを分けて考えてください。自分だけで決められない場合は、参加するショップへ相談しましょう。キャンセル料などの条件はショップや予約内容によって異なるため、予約先の規定も確認してください。
不安で眠れなかった場合も参加できますか?
睡眠時間だけで一律に判断することはできません。朝の体調を確認し、強い眠気や体調不良がある場合はショップへ連絡してください。無理に元気なふりをする必要はありません。
眠るためにお酒を飲んでもいいですか?
おすすめできません。飲酒の影響が残った状態でのダイビングは避けてください。水分を取り、できるだけ静かに身体を休ませましょう。
自分だけ練習に時間がかかったら迷惑ですか?
練習に時間がかかることは、失敗ではありません。初心者を急がせない少人数制のショップを選び、事前に不安を伝えておくことが大切です。
海に入ってから怖くなったら中止できますか?
できます。水面で休む、浅い場所へ戻る、呼吸を練習し直す、中止するなどの選択肢があります。我慢してOKサインを出さず、インストラクターへ「大丈夫ではない」と伝えてください。
泳げなくても参加できますか?
泳げるかどうかだけで参加可否が決まるわけではありません。ただし、健康状態や水への恐怖の程度、当日の海況などによって判断は変わります。予約前に泳ぎが苦手であることを伝え、どのようなサポートを受けられるか確認しましょう。
まとめ|不安なまま、一人で答えを出さなくて大丈夫です
ダイビング前日に怖くなったり、少し行きたくなくなったりすることは珍しくありません。
今夜やることは、不安を無理に消すことではありません。
何が心配なのかを整理して、ショップへ伝える。必要な準備を済ませたら検索を終え、身体を休める。そして、当日は途中で止まってもいいと知っておく。
それだけでも、明日の見え方は少し変わります。
くらげ村では、「怖い」「泳げない」「一人で不安」というご相談も受け付けています。参加するか迷っている段階でも構いませんので、まずはLINEでご相談ください。
ご予約が決まっている方はご予約受付フォーム、詳しいご質問はお問い合わせフォームからもご連絡いただけます。
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