バリ島くらげ村が「初心者専門」になったのは、初心者向けのサービスが人気になりそうだと考えたからではありません。
KAZUが、ライセンスを取ったあとに不安を残したままダイビングから離れていく人を何人も見てきたこと。
KANA自身が、子どもの頃から水が怖く、安心できるきっかけを得て初めて海を楽しめたこと。
そして、長く海の仕事を続ける中で、安全より優先できるものはないと実感したこと。
二人がそれぞれの経験を重ねた先に、現在の「初心者専門」と「スローダイブ」があります。
KAZUが見てきた、海から離れてしまうダイバー
KAZUは、海に携わって27年以上、ダイビング経験本数9,000本を超えるインストラクターです。
長年、ガイドや講習を続ける中で、気になっていたことがありました。
それは、ダイビングライセンスを取得したのに、その後ほとんど潜らなくなってしまう人が少なくなかったことです。
理由を聞くと、
「講習についていくだけで精一杯だった」
「周りに迷惑をかけているように感じた」
「水中で怖い思いをした」
「ライセンスを取ったあと、どう続ければいいのかわからなかった」
という声がありました。
海や魚が嫌いになったわけではありません。
もう一度潜ってみたい気持ちはあっても、最初の講習やツアーで感じた焦りや怖さが残り、次の一歩を踏み出せなくなっていたのです。
KAZUは、そんな人たちを見るたびに「海が好きなのに、不安だけを理由にやめてしまうのはもったいない」と感じていました。
上手な人についていくことを前提にするのではなく、不安がある人も自分のペースで海を楽しめる場所をつくりたい。
それが、KAZUが考えるようになった「初心者専門」の原点です。
水が怖かったKANAを変えた「安心材料」
KANAは、海に携わって27年以上、ダイビング経験本数7,000本を超えるインストラクターです。
しかし、子どもの頃から水が得意だったわけではありません。
海や池、お風呂で溺れかけた経験があり、水泳の授業も好きではありませんでした。
初めてシュノーケリングをしたときも、足のつかない海を見下ろした瞬間に怖くなり、水中の景色を見る余裕はありませんでした。
そのとき、ガイドが浮き輪を渡してくれました。
つかまれるものができたことで、「これなら大丈夫かもしれない」と気持ちが落ち着き、初めて海の中を見ることができました。
目の前を泳ぐ魚や、海中に差し込む光を見て、海の美しさを感じる余裕が生まれたのです。
KANAが怖かったのは、海そのものではなく、安心できるものがない状態だったのかもしれません。
安心材料がひとつあれば、怖さがやわらぎ、見える景色まで変わる。
水が怖かったKANA自身の経験は、今、不安を抱えているお客様の気持ちを考えるうえで大切な原点になっています。
大人数のツアーで感じた疑問
KAZUとKANAがダイビングの仕事を始めた頃は、大人数のグループで潜るスタイルも珍しくありませんでした。
周りに遅れないように準備し、ガイドやほかの参加者についていく。
慣れている人には問題がなくても、初心者やブランクのある人にとっては、準備の段階から焦りにつながることがあります。
質問したくても、ほかの参加者を待たせるような気がして言い出せない。
耳抜きに時間がかかっても、みんなを待たせたくなくて無理をしてしまう。
怖いと感じても、「自分だけかもしれない」と我慢してしまう。
二人は、こうした場面を現場で見ながら、経験本数の違う人を同じペースで案内することに疑問を持つようになりました。
そして、ガイドが一人ひとりの表情や反応を確認できる人数でなければ、不安を置き去りにしない案内は難しいと考えるようになりました。
現在の具体的な人数基準やチーム分けについては、くらげ村の少人数制・チーム分け・マンツーマン対応ルールで詳しくご案内しています。
2007年、バリ島にくらげ村をオープン
日本での7年間のプロダイバー経験など、それまでに培った経験を生かし、バリ島くらげ村は2007年6月に創業しました。
オープン当初から中心にしてきたのは、初心者や海に不安がある方を急がせず、それぞれのペースに合わせてご案内するスタイルです。
ただ、最初から「初心者専門」という言葉を前面に出していたわけではありません。
長くお客様をご案内するうちに、
「初めてなので不安です」
「泳げないのですが大丈夫ですか」
「以前のダイビングで怖い思いをしました」
「長いブランクがあり、自信がありません」
という相談が増えていきました。
その声に応えながら続けてきた案内方法こそ、くらげ村の一番大切な役割なのではないか。
そう考え、自分たちが何を大切にしているショップなのかをわかりやすく伝えるために、「初心者専門」を掲げるようになりました。
くらげ村の創業年やサービス全体については、バリ島くらげ村についてをご覧ください。
安全より優先するものはない
二人の考え方に大きな影響を与えた、忘れられない経験もあります。
身近な友人をダイビング事故で亡くしたことです。
海は、美しく楽しい場所である一方、自然を相手にする場所でもあります。
予定していたポイントへ行くことや、必ず潜ることが最優先ではありません。
海況や体調、不安の程度によっては、ポイントを変更することも、ダイビングをやめてシュノーケリングへ変更することもあります。
「せっかく来たのだから」と無理をして潜り、海を嫌いになって帰ってほしくない。
潜れたかどうかだけではなく、安心して海を楽しみ、笑顔で帰っていただくことを大切にしたい。
この経験が、「無理をしない・無理をさせない」というくらげ村の判断基準につながっています。
海況によって予定やポイントを変更した具体例は、予定していたポイントを変更する理由と安全判断でご紹介しています。
二人の経験から生まれた「スローダイブ」
くらげ村では、自分たちの案内方針を「スローダイブ」と呼んでいます。
ただゆっくり泳ぐという意味ではありません。
KAZUが見てきた、周りについていけず海から離れてしまった人たち。
KANA自身が経験した、安心材料がないことによる怖さ。
大人数のツアーで感じた疑問。
そして、安全より優先するものはないと痛感した経験。
それらを一つの方針にしたものが、くらげ村のスローダイブです。
具体的な方針については、くらげ村公式の「スローダイブ」でご確認いただけます。
また、一般的なダイビングツアーとの違いは、普通のツアーとスローダイブを5つの場面で比較した記事で詳しく解説しています。
「初心者専門」は、初心者しか参加できないという意味ではありません
くらげ村が考える初心者専門とは、経験本数で参加者を限定することではありません。
初めてダイビングをする方だけでなく、泳ぎに自信がない方、耳抜きが苦手な方、長いブランクがある方、過去に怖い経験をした方も、自分の気持ちを隠さず参加できる場所でありたいという意思表示です。
経験本数が多くても、大人数のツアーが苦手な方や、急がずに海の生き物を観察したい方にもご参加いただけます。
「初心者専門」という言葉には、不安がある人を置き去りにしないという、KAZUとKANAの経験から生まれた約束が込められています。
KAZUとKANAの詳しい経歴や資格は、日本人インストラクター・スタッフ紹介に掲載しています。
よくあるご質問
なぜ初心者専門のダイビングショップにしたのですか?
KAZUが、講習やツアーで怖さや焦りを感じ、その後ダイビングから離れてしまう人を多く見てきたことと、KANA自身が水への怖さを経験してきたことが大きな理由です。不安がある人も自分のペースで海を楽しめる場所をつくりたいと考え、初心者専門を掲げています。
初心者しか参加できませんか?
いいえ。経験本数のあるダイバーや、ゆっくり海を楽しみたい方もご参加いただけます。初心者専門とは、経験の少ない方や不安のある方にも対応できる案内体制を大切にしているという意味です。
くらげ村はいつ創業したのですか?
2007年6月に、バリ島サヌールを拠点として創業しました。
KAZUとKANAにはどのくらいの経験がありますか?
二人とも海に携わって27年以上です。ダイビング経験本数はKAZUが9,000本以上、KANAが7,000本以上です。資格や詳しいプロフィールはスタッフ紹介でご確認いただけます。
スローダイブとは何ですか?
少人数で一人ひとりの様子を確認し、急がせず、不安を置き去りにせずにご案内する、くらげ村独自の方針です。単にゆっくり泳ぐという意味ではありません。
過去に怖い経験があります。参加前に相談できますか?
はい。怖かった場面や苦手なことを、できる範囲で事前にお知らせください。内容を確認し、ツアーやサポート方法をご提案します。ご予約・お問い合わせフォームからご相談いただけます。
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海に興味はあるけれど、不安もある。
その気持ちを、無理に隠す必要はありません。
KAZUとKANAがつくりたかったのは、不安がなくなってから来る場所ではなく、不安を抱えたまま相談できる場所です。
泳ぎへの不安、耳抜き、ブランク、過去の経験など、気になることがあれば、くらげ村へお気軽にご相談ください。
バリ島でダイビング・シュノーケリングをしてみたいけれど、泳げない・海が怖い・久しぶりで不安という方、大丈夫です、無理にできるフリをしなくていいんです。
くらげ村では、日本語で事前にご相談いただきながら、少人数で急がず、その方のペースに合わせてご案内しています(#^^#)
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