本日、ご家族をご案内する予定だったシュノーケリングツアー。
昨日の時点で、中止することを決めました。
楽しみにしてくださっていたお客様には、本当に申し訳ない気持ちです。
そして今回の中止は、いつも以上に悔しいものでした。
なぜなら、お申込みの時にお母様から、
「5歳の子も水泳を習っていて、お魚も大好きで、やる気満々なんです」
と伺っていたからです。
その言葉を聞いた時から、
「それなら、きっと海を覗いた瞬間に喜んでくれるだろうな」
「魚を見つけたら夢中になるだろうな」
と、私たちも楽しみにしていました。
だから本当は、ご案内したかった。
できることなら、海に連れて行ってあげたかった。
それでも今回は、中止しました。
なぜなら私たちが一番大切にしたいのは、
「ツアーを開催すること」ではなく、
「安全に、そして楽しく海で遊んでもらうこと」
だからです。
最初のご希望はパダンバイでした
今回、ご家族から最初にいただいていたリクエストは、パダンバイでのシュノーケリングでした。
パダンバイはサンゴや魚が見られ、海況が良ければご家族でのシュノーケリングにも楽しいエリアです。

ただ、ご希望日の海況を確認していると、南から大きなうねりが入ってくる予報が出ていました。
BMKGなどの海洋予報でも、バリ島南側からロンボク海峡南部にかけて高い波が予想されていました。
さらに最近の現地状況では、水温も低め。
今回のお客様には5歳のお子様もいらっしゃいます。
海に慣れている大人なら、
「ちょっと波があるね」
「今日は少し冷たいね」
で済むことでも、小さなお子様にとってはそうとは限りません。
寒い。
波で身体が上下する。
顔に水がかかる。
怖い。
せっかく魚を見るのを楽しみにしていても、その前に「もう上がりたい」となってしまうことがあります。
そこで今回は、かなり早い段階から、
「ご希望日のパダンバイは、小さなお子様をご案内するには厳しい海況になる可能性があります」
とお客様へお伝えしていました。
それなら、もっと穏やかな海を探そう
でも、パダンバイが難しいからといって、そこでツアーを諦めたわけではありません。
バリ島は、場所によって波やうねりの影響が大きく違います。
南から大きなうねりが入っている時でも、北東側のアメッドなら比較的穏やかなことがあります。
そこで今回は、
パダンバイにこだわらず、アメッドならご家族で楽しんでもらえるのではないか
と考えていました。

くらげ村では、
「パダンバイを予約したからパダンバイへ行く」
という考え方はしていません。
私たちの目的は、決められたポイントへお客様を連れて行くことではありません。
その日、そのお客様が安心して楽しめる海へご案内すること。
海況によってポイントを変えることも、そのためです。
ところが、そのアメッドにも高波が入りました
ここ数日、アメッドも波のある状態が続いていました。
波が続いていたこともあり、透明度も少し落ち気味。
そしてツアー前日。
実際にアメッドの海を確認すると、かなり高い波が入っていました。
もちろん、
「明日の朝になれば、少しは収まるかもしれない」
という可能性はあります。
海は自然ですから、一晩で変わることもあります。
でも反対に、
「明日の朝には、5歳のお子様が安心してシュノーケリングを楽しめる海になります」
と自信を持って言える材料もありませんでした。
今現在、高波がある。
ここ数日、波が続いている。
透明度も落ち気味。
そして翌日に大きく回復すると判断できる要素もない。
そこで、私たちはもう一度考えました。
それでも開催するべきなのか。
「水泳を習っていて、魚が大好き。やる気満々なんです」
今回、この判断が特につらかった理由があります。
お申込みの際、お母様から5歳のお子様について、
「水泳も習っていて、お魚も大好きで、やる気満々なんです」
と伺っていました。
僕はこの言葉がずっと頭に残っていました。
たぶん、その子は本当に楽しみにしていたと思います。
水中を覗くこと。
魚を探すこと。
バリ島の海で泳ぐこと。
もしかしたら旅行前から、
「あと何日でお魚見られるの?」
なんて楽しみにしていたかもしれません。
だからこそ、
中止の連絡をするのは本当に悔しかったです。
海がもう少し穏やかだったら。
あと少し波が落ちてくれていたら。
なんとか楽しませてあげられないかな。
最後までそう思いました。
でも同時に、こうも思いました。
そんなに海を楽しみにしている子だからこそ、最初のシュノーケリングを「怖かった」にしたくない。
魚が大好きで、海に入る気満々だった子が、
大きな波に身体を揺らされて、
顔に何度も水をかぶって、
「もう海は嫌」
となってしまったら。
それは、私たちが望んでいた一日とはまったく違います。
だから今回は、
「やる気があるから大丈夫」ではなく、
「やる気満々だからこそ、ちゃんと楽しめる海で遊んでほしい」
と考えました。
「入れる海」と「楽しめる海」は違います
海の仕事を長くしていると、
「この海なら入れる」
という判断と、
「このお客様なら、この海を楽しめる」
という判断は別物だと感じます。
経験のある大人なら問題ない海。
泳ぎの得意な人なら気にならない波。
ガイドが付いていれば対応できる状況。
そういう海はあります。
でも、今回のお客様はご家族。
その中には5歳のお子様もいます。
しかも、初めて見るバリ島の海を楽しみにしている子です。
大人にとっては小さな波でも、子どもの目線では大きく感じることがあります。
水面で身体が上下するだけでも怖くなることがあります。
顔に波がかかってパニックになることもあります。
そんな時に、
「大丈夫、大丈夫」
と無理に続けることは、くらげ村がやりたいシュノーケリングではありません。
「海って怖い」ではなく、「海って楽しい」と思ってほしい
くらげ村には、小さなお子様を連れたご家族も遊びに来てくださいます。
これまで5歳のお子様をご案内したこともあります。

最初は少し緊張していても、
水に浮いてみる。
水中を覗いてみる。
魚を一匹見つける。
「あっ、いた!」
そこから少しずつ表情が変わっていくことがあります。
さっきまで不安そうだった子が、いつの間にか魚を追いかけている。
「もう上がろうか?」
と言っても、
「まだ泳ぎたい!」
そんなこともあります。
私たちが見たいのは、そういう顔です。
だから、
海に入れることがゴールではありません。
「楽しかった」
「また海に入りたい」
と思って帰ってもらうこと。
そこまでが、くらげ村のシュノーケリングだと思っています。
正直、中止はとてもつらいです
少し、ショップ側の本音も書かせてください。
ツアーを中止すれば、お店として大切な仕事が一つなくなります。
今回も、すでにツアーの準備をしていました。
お手伝いいただくドライバーさんにも仕事をお願いしていました。
中止すれば、ドライバーさんの仕事もなくなってしまいます。
もちろん、お客様にも楽しみにしていた予定を諦めてもらわなければなりません。
誰にとっても嬉しい判断ではありません。
できることなら開催したい。
できることなら、お客様と一緒に海へ行きたい。
まして今回は、
「お魚が大好きで、やる気満々」
と聞いていた5歳のお子様がいます。
余計に連れて行ってあげたかった。
本当に悔しいです。
だからこそ、
「朝になったら波が落ちるかもしれない」
「どこか別の場所ならできるんじゃないか」
そんなことも最後まで考えます。
でも、
開催する理由を探し始めた時ほど、一度立ち止まる。
これは大事だと思っています。
せっかく予約していただいたから。
スタッフを手配したから。
車をお願いしているから。
お店の売上になるから。
そうしたこちら側の事情が、海へ出る理由になってはいけません。
最後の基準は、
今日、この海で、このお客様が安全に楽しめるのか。
それだけです。
苦渋の決断。でも、必要な決断です
ツアーを中止して、誰かが得をするわけではありません。
お客様は楽しみにしていたシュノーケリングができなくなる。
私たちは大切なご予約を失う。
お願いしていたドライバーさんの仕事もなくなる。
みんな残念です。
それでも、
「だから開催しよう」
にはなりませんでした。
特に今回は、小さなお子様がいます。
無理をして海へ出て、
「怖かった」
「寒かった」
「もう海には入りたくない」
そんな思い出を残すくらいなら、
今回はやめる。
そして、いつか穏やかな海で、
「お魚いっぱい!海って楽しい!」
と言ってもらいたい。
それが今回の結論です。
「安全第一」だけでは、少し足りないと思っています
ダイビングやシュノーケリングをご案内する以上、安全を優先するのは当然です。
くらげ村も、安全はとても大切にしています。
でも、
安全だったから、それで成功。
とは思っていません。
お客様は「無事に帰ってくること」だけを目的に、バリ島の海へ遊びに来るわけではないですよね。
きれいな魚を見たい。
サンゴを見たい。
家族で笑いたい。
子どもの喜ぶ顔を見たい。
「やってよかったね」
と言いながらホテルへ帰りたい。
そのために来てくださっています。
だから、くらげ村が目指すのは、
安全。
そして、楽しい。
この二つです。
安全は、楽しく遊ぶための土台。
その土台が揺らいでいる日に、
「たぶん大丈夫だから」
と海へ出る必要はないと思っています。
くらげ村が大切にしている「スローダイブ」も、この考え方につながっています。

他のショップが開催していても、くらげ村は自分たちで判断します
海況の判断は、ショップによって違います。
使うポイントも違います。
ガイドの人数も違います。
参加されるお客様も違います。
ですから、同じ日に別のショップがツアーを開催していたとしても、その判断を否定するつもりはありません。
ただ、
他のお店が行くから、くらげ村も行く。
という判断もしません。
私たちが見るのは、
その日の海。
そして、目の前のお客様です。
今回は、
パダンバイには南から大きなうねりが入る予報。
水温も小さなお子様には厳しい可能性がある。
そこでアメッドを候補に変更。
しかし、そのアメッドにも高波。
波続きで透明度も落ち気味。
そして5歳のお子様がいる。
そのすべてを合わせて、
今回は開催しない。
と決めました。
パダンバイがダメならアメッド、それでもダメなら……
くらげ村のシュノーケリングでは、その日の海況を見ながら、できるだけ穏やかな海をご案内しています。

ただし、
「パダンバイがダメならアメッド」
「アメッドがダメなら、さらに別の場所」
と、何が何でも開催するわけではありません。
候補を考えて、それでも、
「今日は危険」
と判断したら、
中止も選択肢の一つです。
特に、
小さなお子様。
泳ぎが苦手な方。
初めてシュノーケリングをする方。
海が怖い方。
こうしたお客様には、
「海に慣れている人なら行ける」
ではなく、
その方自身が安心して楽しめる海なのか
を大切にしています。
子どもとのシュノーケリングについては、こちらでも詳しくご紹介しています。

今回のお客様へ
今日のシュノーケリングを楽しみにしてくださっていたのに、本当に申し訳ありません。
特に、
「5歳の子も水泳を習っていて、お魚が大好きで、やる気満々なんです」
と聞いていたので、
私たちも本当に楽しみにしていました。
できれば魚を見せてあげたかったです。
海を覗いた時の顔も見たかったです。
だから、中止は本当に悔しいです。
でも同時に、
そんなに海を楽しみにしてくれている子だからこそ、
怖い海には連れて行きたくない
と思いました。
今回は、
「たぶん行ける」
ではなく、
「今日は安心して楽しめますよ」
と言える海ではありませんでした。
だから中止しました。
またバリ島へ遊びに来ていただける機会があったら、
今度こそ穏やかな海で、
大好きなお魚をいっぱい見てもらいたいです。
その時、
「海って楽しい!」
と言ってくれたら、
今回の中止も少し報われるような気がします。
バリ島で小さなお子様とのシュノーケリングを考えている方へ
「5歳でもできますか?」
「泳げないけど大丈夫?」
「水泳を習っているから大丈夫かな?」
「魚が大好きなので見せてあげたい」
そんなお問い合わせも大歓迎です。
くらげ村では、年齢だけで決めるのではなく、
お子様の体格。
泳ぎへの慣れ。
海への興味。
怖がりかどうか。
そして何より、
当日の海況
を見ながらご案内を考えています。
やる気満々なら、できるだけその気持ちに応えてあげたい。
でも、
やる気があるからこそ、良い海で最初の経験をしてほしい。
そんなふうに考えています。
海況によっては、
「今日は別のポイントにしましょう」
とお伝えすることもあります。
そして時には、
「今回はやめておきましょう」
とお伝えすることもあります。
せっかくのバリ島旅行だからこそ、
「なんとか開催できた一日」ではなく、
「やってよかった!」と思える一日
にしたいと思っています。
シュノーケリングツアーについて
https://jellyfish-village.com/snorkel/
お問い合わせ
https://jellyfish-village.com/contact/
よくある質問
バリ島のシュノーケリングは、波があったら中止ですか?
波があるだけで一律に中止するわけではありません。
波の高さ、うねりの向き、風、流れ、岸際の状態、透明度、エントリーやエキジットのしやすさなどを確認し、参加される方の年齢や経験も含めて総合的に判断します。
水泳を習っている子どもなら、多少波があっても大丈夫ですか?
水泳ができることは大きなプラスですが、プールと海は環境が違います。
波、うねり、風、水温などが加わるため、水泳経験だけで開催を判断することはありません。
泳げるお子様でも、その日の海況によっては中止をおすすめする場合があります。
大人なら開催できる海でも、子どもがいると中止になることはありますか?
あります。
大人や経験者には問題のない海況でも、小さなお子様には波や水面の揺れが怖く感じられる場合があります。
くらげ村では、参加される方に合わせて海況を判断します。
希望したポイントの海況が悪ければ、別の場所へ変更できますか?
その日の海況によっては、より穏やかなポイントをご提案します。
今回も、当初ご希望いただいていたパダンバイが厳しいと判断し、アメッドを代替候補として考えていました。
ただし、代替ポイントも安心して楽しめる状況ではない場合は、無理に開催せずツアーを中止することがあります。
当日の朝にツアーが中止になることもありますか?
あります。
海況は自然条件によって変化するため、直前の実際の海を確認して判断する場合もあります。
一方で、事前の段階で十分な回復が期待できず、お客様の年齢や経験などから中止した方がよいと判断できる場合は、できるだけ早くご連絡します。
最後に
ツアーを中止するのは、苦渋の決断です。
できれば海へ行きたい。
できればお客様に楽しんでもらいたい。
今回のように、
「お魚が大好きで、やる気満々」
と聞いていた小さなお子様なら、なおさらです。
それでも、
ツアーを開催すること自体が目的になってはいけない。
私たちの目的は、
お客様に安全に、安心して、そして思いっきりバリ島の海を楽しんでもらうこと。
だから時には、
「今日はやめましょう」
という判断も必要になります。
それは、海を楽しんでもらうことを諦めたからではありません。
むしろ反対です。
海を好きになってほしいから。
「怖かった」ではなく「楽しかった」を持って帰ってほしいから。
そして、
大好きなお魚を、笑顔で見てもらいたいから。
「安全」と「楽しい」。
どちらか一つではなく、その両方が揃った海へ。
くらげ村は、これからもそんな判断をしていきたいと思っています。
バリ島でダイビング・シュノーケリングをしてみたいけれど、泳げない・海が怖い・久しぶりで不安という方、大丈夫です、無理にできるフリをしなくていいんです。
くらげ村では、日本語で事前にご相談いただきながら、少人数で急がず、その方のペースに合わせてご案内しています(#^^#)
LINEでのお問い合わせ受付中😊(ご質問だけでもOK)
メールからのお問い合わせも随時受付中です✉
ご予約は「ご予約受付フォーム」からお願い致します🙏
