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バリ島ダイビング&シュノーケリング初心者向けコラム

バリ島でマンタ・マンボウが見たい方へ|くらげ村が参加条件を設けている理由

バリ島ヌサペニダでマンタ・マンボウダイビングに参加条件を設けている理由を解説するアイキャッチ画像

「マンタが見たいです!」

「マンボウ(モラモラ)を見てみたいんですが、初心者でも参加できますか?」

7月頃になると、このようなお問い合わせを本当にたくさんいただきます。

バリ島・ヌサペニダは、世界中のダイバーが憧れるマンタやマンボウに出会える海です。

特に乾季は、マンタポイントとマンボウポイントを組み合わせた3ダイブのツアーが一般的で、多くのダイバーがこの季節を楽しみにしています。

だからこそ、

「せっかくバリ島まで行くなら、マンタもマンボウも見たい!」

そう思われるのは、とても自然なことです。

でも、くらげ村では、体験ダイビングでマンタやマンボウを見に行くツアーは行っていません。

また、ライセンスをお持ちの方でも、経験やスキルによってはヌサペニダへのご参加をご案内していない場合があります。

「初心者だからダメ。」

「経験本数が少ないからダメ。」

という単純な話ではありません。

私たちが大切にしているのは、

『その日、その海を、本当に安心して楽しめるかどうか。』

だからです。

この記事では、なぜくらげ村が参加条件を設けているのか、その理由を現場で初心者の方をご案内してきた経験をもとにお話しします。

マンタもマンボウも魅力的。でも、その1日は想像以上にハードです

SNSやYouTubeで見るヌサペニダは、

大きなマンタが目の前を泳ぎ、

幻想的なマンボウに出会い、

青く澄んだ海で気持ちよさそうに泳ぐ映像がたくさん紹介されています。

もちろん、それは本当に素晴らしい海です。

私自身も好きなポイントですし、条件が良ければ何度潜っても感動します。

でも、その映像だけでは伝わらないことがあります。

それは、

「その海へ行くまで」

そして、

「その海で1日過ごすこと」

です。

乾季のヌサペニダツアーは、多くの場合、

・朝ホテルを出発

・ボートでヌサペニダへ移動

・マンタポイントで1本目

・マンボウポイントで2本目

・さらに3本目を潜る

という流れになります。

つまり、

「マンタだけ見て帰る」

「マンボウだけ見て終わる」

というツアーではありません。

朝、ボートに乗ってから、ずっと海の上で過ごす、しっかりとした1日のダイビングになります。

このことを知らずに、

「マンタを見たいから参加したい。」

というお問い合わせをいただくことも少なくありません。

だから私たちは、まず最初に、

「その1日を最後まで楽しめるか」

を考えています。

初心者が知らない「マンタポイント」の現実

波で揺れるダイビングボートの上でタンクを背負い不安そうな初心者女性ダイバー

マンタポイントは、海況によっては大きなうねりが入る日が多くあります。

ボートも上下に大きく揺れます。

実は、このうねりで船酔いをされる初心者の方は少なくありません。

しかも、

「普段は船に強いです。」

という方でも酔ってしまうことがあります。

普段の釣り船やフェリーとは揺れ方が違うため、

「船酔いしたことがないから大丈夫。」

とは言い切れないのです。

波やうねりを「怖い」と感じる方もいらっしゃいます。

さらに、乾季のヌサペニダでは、

マンタポイントだけで終わるわけではありません。

そのあとにはマンボウポイントでのダイビングが待っています。

もし1本目で船酔いをしてしまうと、

その後のダイビングにも大きく影響してしまいます。

海の中へ入る前に体力を消耗してしまう。

これも、初心者の方が想像しにくいことの一つです。

乾季の低水温は、初心者が想像している以上に厳しい環境です

低水温の海で寒さに震えながら潜る初心者女性ダイバー

乾季になると、ヌサペニダ周辺では水温が20℃前後まで下がる日があります。

「20℃って、そこまで寒くないですよね?」

そう聞かれることもあります。

でも、実際に潜ると、多くの初心者の方が想像していた以上に寒さを感じます。

水の中では体温が奪われやすく、1本潜っただけでも身体が冷えてしまいます。

そして、ボートへ上がると風に当たり、さらに身体が冷えます。

その状態で次のポイントへ移動し、また冷たい海へ入る。

これを3ダイブ繰り返すのが、乾季のヌサペニダです。

さらに、船酔いが加わるとどうなるでしょうか。

身体が冷える。

船酔いをする。

疲れがたまる。

すると、呼吸が速くなったり、集中力が落ちたり、普段なら問題なくできることでも余裕がなくなってしまうことがあります。

これは決して、その人が下手だからではありません。

どんな人でも、身体が疲れていれば判断力や余裕は少なくなります。

だから私たちは、

「マンタ、マンボウが見られるか」ではなく、最後の3本目まで笑顔で楽しめるか。

そこまで考えて、ご参加いただくかどうかを判断しています。

「冷たい」「酔う」「疲れる」が重なると、人は余裕を失います

ダイビングボートの上で船酔いして気分が悪そうな女性ダイバー

一つひとつだけでも、初心者には大きなストレスになります。

そして、いくつか重なると、ダイビングの難易度は一気に上がります。

例えば、

・ボートで船酔いをしてしまった。

・冷たい海で身体が冷えてしまった。

・耳抜きが少しやりにくい。

・流れの中で潜降する。

・久しぶりのダイビングで少し緊張している。

これらが全部重なったらどうでしょうか。

普段なら落ち着いてできることでも、

呼吸が速くなったり、

周りを見る余裕がなくなったり、

焦ってしまうことがあります。

これは初心者だから弱いという話ではありません。

経験豊富なダイバーでも、

体調が悪かったり、疲れていたりすれば判断力は落ちます。

だから私たちは、

その日の海況だけではなく、

「その方が最後まで余裕を持って楽しめるか」

を一番大切にしています。

マンタやマンボウを見ることよりも、

笑顔でボートへ戻って来られること。

それが、くらげ村の考える安全です。

ボート代高騰で、今のヌサペニダは「初心者一人に合わせられる海」ではありません

以前に比べ、ヌサペニダのボート代は大きく上がりました。

その影響もあり、現在は他ショップのお客様と同じボートに乗る「相乗り」が一般的になっています。

これは、くらげ村だけではなく、多くのショップが同じ状況です。

つまり、

ボート全体が決められたスケジュールで動いています。

そのため、

「寒いのでポイントを変えましょう」

「波が怖いからポイントを変えましょう」

「船酔いしたから横になってゆっくり休みましょう」

「疲れたから早めに港に戻りましょう」

というように、

一人のお客様のペースだけに合わせて進められる環境ではありません。

もちろん、私たちは自分たちのお客様をしっかりサポートします。

しかし、ボートの運航や他ショップとのスケジュールまでは変えられません。

だからこそ、

くらげ村では、

「初心者だからダメ」ではなく、今のヌサペニダを安心して楽しめるレベルかどうかを、ご予約前から慎重に確認しています。

私たちが見ているのは、「経験本数」ではありません

「何本潜ればマンタやマンボウに行けますか?」

これもよくいただく質問です。

でも、実は一番難しい質問でもあります。

なぜなら、

30本でも落ち着いて潜れる方もいれば、

300本以上潜っていても、スキルがおぼつかない方や、不安を感じる方もいらっしゃるからです。

経験本数は、あくまでも一つの目安。

私たちが実際に見ているのは、

・耳抜きを落ち着いてできるか

・呼吸に余裕があるか

・中性浮力をコントロールできるか

・フィンキックが安定しているか

・周りを見る余裕があるか

・焦らず行動できるか

・大物を追いかけたりしないモラルがあるか

こうした「総合的なスキル」です。

だから、

「経験が少ないからダメ。」

でも、

「100本潜っているから大丈夫。」

でもありません。

くらげ村では、初日からいきなりヌサペニダにご案内はしていません。

一人ひとりの経験や現在の状態をお聞きし、

初日に、通常のポイントでスキルチェックを兼ねて一緒に潜り

そのうえでご参加いただいているので、

ヌサペニダへご案内するお客様は、

私たちが「安心してこの海を楽しめる」と判断した方をご案内しています。

だからこそ、当日は思い切り海を楽しんでいただきたいと思っています。

参加条件は、「お断りするため」ではありません

「参加条件があります。」

そう聞くと、

厳しいショップだと思われるかもしれません。

でも、私たちの考えは少し違います。

参加条件は、

誰かをお断りするためではありません。

マンタやマンボウを見たいという夢を、

最高の思い出にしていただくためです。

まだ経験が少ない方には、

まずはパダンバイ、アメッド、トランベンなど、その方に合った海をご案内しています。

そこでダイビングに自信がつき、

海を楽しめるようになってからヌサペニダへ挑戦する。

その方が、

マンタやマンボウに出会えた時の感動も、安心感も、ずっと大きなものになります。

私たちは、

「行けるかどうか」ではなく、

「行って、本当に楽しめるかどうか」

を大切にしています。

くらげ村では体験ダイビングでマンタ・マンボウツアーを行っていません

「体験ダイビングでもマンタは見られますか?」

このご質問もよくいただきます。

でも、くらげ村では、体験ダイビングでマンタやマンボウを見に行くツアーは行っていません。

それは、「できない」からではありません。

私たちが目指しているダイビングではないからです。

体験ダイビングは、本来、

・初めて水中で呼吸をする

・耳抜きに慣れる

・水中で落ち着いて過ごす

・海の楽しさを知る

そんな一日であってほしいと思っています。

そこへ、

長時間のボート移動。

大きなうねり。

乾季の低水温。

いきなり深い。

そして、

体験ダイビング向きでないポイントに入る。

水面はスピードボートの往来が激しい。

という危険もつきまとい、

初心者の方にとっては楽しむことよりも、「頑張る一日、耐える一日」になってしまう可能性があります。

私たちは、

「潜れましたね。」

ではなく、

「楽しかった。また潜りたいです。」

と言っていただけるダイビングをご案内したいと思っています。

「今はまだ」が、夢への一番の近道です

「初心者ですが、ヌサペニダはやめた方がいいですか?」

というご相談をいただくことがあります。

そんな時、私たちは

「行かない方がいい。」

とは考えていません。

「今はまだ、その海を一番楽しめるタイミングではないかもしれません。」

そう考えています。

例えば、

通常のポイントで久しぶりの感覚を取り戻す。

パダンバイでボートダイビングや流れに少し慣れる。

トランベンで浮力や呼吸に余裕を持てるようになる。

その経験を積んでから迎えるヌサペニダは、きっと景色の見え方も違います。

マンタが目の前を泳いでも、

マンボウが現れても、

周りを見る余裕があり、その瞬間を心から楽しめる。

私たちは、その状態でご案内したいと思っています。

私たちが目指しているのは、「見せること」ではありません

ダイビングショップなので、

「マンタが見られます。」

「マンボウが見られます。」

という言葉は、とても魅力的です。

でも、くらげ村が一番大切にしているのは、その先にあります。

「マンタを見たけれど、寒くてつらかった。」

「船酔いでほとんど覚えていない。」

「必死で泳いで終わってしまった。」

そんな一日よりも、

「マンタ、本当に大きかったですね。」

「マンボウ、最高でした!」

そんな笑顔で一日を終えていただきたい。

実際に、初日は別のポイントをご案内し、その後安心してヌサペニダでマンタやマンボウを楽しんでいただいたお客様もいらっしゃいます。

その体験談はこちらです。
リフレッシュダイビングから始めたバリ島ダイビング体験談
準備をして楽しんだヌサペニダダイビング体験談

だから私たちは、

その方の経験やスキルに合った海をご案内しています。

私たちの目標は、

ただマンタやマンボウを見せることではありません。

安心してマンタやマンボウを楽しめるダイバーになっていただくことです。

そのために、無理をせず、一歩ずつ経験を積んでいくことを大切にしています。

よくある質問

Q. 初めての体験ダイビングでマンタやマンボウを見に行けますか?

くらげ村では、体験ダイビングでマンタ・マンボウツアーは行っていません。

初めての方には、安心して海を楽しめる環境をご案内しています。

Q. 何本くらい潜ればヌサペニダへ行けますか?

経験本数だけでは判断していません。

耳抜きや呼吸、浮力コントロール、水中での落ち着きなどを含めて総合的に判断しています。

Q. ブランクがありますが参加できますか?

ブランクの長さや最近のダイビング経験によって異なります。

まずはお気軽にご相談ください。

Q. 乾季は本当に寒いですか?

感じ方には個人差がありますが、乾季のヌサペニダは水温が大きく下がる日があります。

寒さに加えて流れや船酔いが重なると、想像以上に体力を消耗することがあります。

Q. 船酔いが心配です。

マンタポイントではうねりが大きくなる日もあります。

普段は船酔いしない方でも酔うことがありますので、酔い止めの服用をおすすめしています。

まとめ

マンタもマンボウも、本当に素晴らしい生き物です。

だからこそ、その出会いを「つらい思い出」ではなく、「最高の思い出」にしていただきたいと思っています。

くらげ村では、

「行けるかどうか。」

ではなく、

「その海を心から楽しめるかどうか。」

を基準にご案内しています。

もし、

「今の自分でも参加できますか?」

「ブランクがあるけど大丈夫でしょうか?」

そんな不安があれば、予約前でも遠慮なくご相談ください。

経験本数だけでは分からないことも、実際にはたくさんあります。

お話を伺いながら、お客様にとって一番安心して楽しめる海をご提案させていただきます。

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