バリ島の限られたダイビングポイントでのみ
「インドネシアンパウダーブルー」
バリ島ではパダンバイ、ヌサペニダの主に岩礁域のダイビングポイントででたまに観られる、普通種“パウダーブルーサージョンフィッシュ”の固有種とされています。
それ以外のポイントでは、ほとんど出逢った事がないお魚です。
ダイビング中、青が目を引くキレイなお魚で、お写真も映えます。
まずはショート動画をご覧下さい!
普通種と固有種の違い
普通種の“パウダーブルーサージョンフィッシュ”と固有種の“インドネシアンパウダーブルー”、どちらも スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・ニザダイ亜科・クロハギ属 となります。
では、どこが違うのか見てみましょう。
(普通種の方の画像がなく、フリーイラストでご紹介致しますm(__)m)
パウダーブルーサージョンフィッシュ
主な体色は淡いパステルブルー、頭部は黒く、背鰭~尾柄部の棘とその付近は黄色。頭部から鰭部分にかけて白色の帯がある。
成魚は体長20cmほどに成長する。
インドネシア・タイ~アフリカ東海岸までのインド洋沿岸に分布。
サンゴ礁域や岩礁域に見られる普通種。藻類などを主に捕食。単独で縄張りも作るが、捕食の為に群れを作ることもある。
インドネシアンパウダーブルー
主な体色は濃いブルー、頭部は黒く、背鰭~尾柄部の棘とその付近は黄色。頭部から鰭部分にかけての白色の帯が無いかとても薄い。
成魚は体長20㎝程のものを確認。
インドネシア沿岸、バリ島~コモド島周辺で確認されている。
サンゴ礁域や岩礁域に見られる。藻類などを主に捕食。個体数は少なく、常に単体で行動。
大きな違いは、
- 普通種“パウダーブルーサージョンフィッシュ”は 主な体色のパステルブルーで頭部から鰓部にかけての白帯がある
- 固有種”インドネシアンパウダーブルー”は 体色が濃いブルー、鰓部の白帯がない(もしくは薄い)
ですね。
普通種の方は、世界では大きいもので体長50cmの個体も確認されていますが、固有種の方は20cm前後までの個体しか確認されていません。
また普通種は、栄養豊富な海域の一部では捕食の為に群れをなして行動する事もありますが、固有種の方は群れでの行動は現在までに確認されておらず、常に単体で行動しています。
ニザダイ科の魚には棘がある
他のニザダイ科のお魚同様、普通種“パウダーブルーサージョンフィッシュ”にも 固有種“インドネシアンパウダーブルー”にも、尾柄部の左右に収納可能な棘があります。
画像は別のニザダイ科のお魚のものですが、ここから棘というより「カッターの刃」のようなものが出て、うかつに手を出すとスパっと切られます。
ニザダイ科の英名は“Surgeon Fish”、Surgeonは“外科医”という意味です。
そのくらい切れますので、ダイビングやシュノーケリングでは、絶対に手を出さないようにしましょうね。
もし釣りでニザダイ科のお魚が釣れても、軍手程度では保護になりませんので、尾柄部は触らないように気をつけて下さい。
インドネシアンパウダーブルー まとめ
固有種であり、個体数も少ないインドネシアンパウダーブルー。
バリ島ではサンゴ礁域よりも岩礁域の方が遭遇率は高い感があります。
やや希少なこのお魚、バリ島でご覧になりませんか?
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