スパインチークアネモネフィッシュとは?
スズキ目スズメダイ科クマノミ亜種、インド太平洋に生息する、まだ和名の付いていないクマノミの仲間です。
若魚の時代までは体色はキレイなオレンジから赤へ。体長は5~6cmくらいまででしょうか。
歳をとるにつれて 体が大きくなり(体長10cmくらい、大きい物だと15cmほどになります)、体色が黒ずんだ赤になってきます。
ちなみに、厳密に説明すると、そのイソギンチャク内の最大の繁殖メスが死ぬと 最大の繁殖オスが性転換してメスになる という事なんですが、簡単に言いますと「クマノミは 生まれた時は皆オス、歳を取るにしたがってメスに性転換する」との事。
そうなんです、クマノミの世界では若いメスが存在しないようなんです(゚Д゚;)
スパインチークアネモネフィッシュの見分け方
クマノミは、目が慣れない内は 全部同じに見えてしまいがちですので、スパインチークアネモネフィッシュの見分け方を、カクレクマノミと比べながらご案内致します。
左がスパインチークアネモネフィッシュ、右がカクレクマノミです。
見分け方としては、まず 体色。
まだ若いスパインチークアネモネフィッシュは体色がオレンジっぽいのでカクレクマノミと混在しやすいのでご注意を!(^^)!
スパインチークアネモネフィッシュは赤っぽく、カクレクマノミはオレンジが基調。
そして 白の横三本線。
魚は頭を上にして 縦 横 というので、横三本線になりますが、この白の三本線、スパインチークアネモネフィッシュは普通に線、カクレクマノミは真ん中の線が こんもりと太くなっている ブリーフのような形になってます。
一番の特徴は 頬の棘。
画像の○マークを見てみて下さい、スパインチークアネモネフィッシュには、spine(棘) cheek(頬)、つまり ほっぺたに1本トゲがあるんです。カクレクマノミや他のクマノミには、こんな棘はありません。
以前はトランベンにずっといてくれた
バリ島では、10年ほど前までは、トランベンの沈船ポイントに ずっといてくれた“スパインチークアネモネフィッシュ”。
2カ所のイソギンチャクと共生していて、その内の1カ所は水深5~6mにいたので、体験ダイビングでもお見せできた ありがたいお魚でした。
それがある日突然イソギンチャクごといなくなってしまったんです。
なぜいなくなってしまったのか・・・?
イソギンチャクは動く
そう、イソギンチャクって動くんですよ。
気に入った場所を見つけると、そこに何年も居ついてくれます。
そこにクマノミが居つきます。
イソギンチャクの触手には毒があるんですが、クマノミの体表面にはその毒を通さない粘膜があるので問題なく棲む事ができるんです。
イソギンチャクはクマノミを外敵から守る役割をし、クマノミは泳ぎ出た際にプランクトンなどを体につけてイソギンチャクに持って帰って与える役割、お互いwinwinの関係で共生します。
ちなみにクマノミの数が多く、活発であればあるほど、そのイソギンチャクは栄養満点で大きく成長している傾向にあります。
映画「Finding Nemo」は流行った時、バリ島の各ダイビングポイントからクマノミというクマノミがイソギンチャクごと姿を消しました。これは明らかにアクアリウムフィッシャーマンの仕業だったんでしょうね( ;∀;)
トランベンで復活のスパインチークアネモネフィッシュ
それが先日、バリ島トランベンの沈船でダイビングした際、見つけたんです、スパインチークアネモネフィッシュ!
水深15m程のところにいたので、ダイビングでないとご案内しづらいのですが、ゲスト様にご紹介出来る ちょっと珍しい?!お魚のラインナップが増えました(^O^)/
長く居ついてもらいたいです。
バリ島ダイビングなら出逢えます!
世界的に個体数としては少数派のスパインチークアネモネフィッシュ、バリ島ならトランベンや他の一部のポイントでも出会う事ができます!
もちろん ビギナーダイバー ブランクダイバー 初心者ダイバーさんもご覧頂く事が出来ますよ。
ご興味ございましたら、是非バリ島くらげ村までお問い合わせ下さいませ。