バリ島ダイビング&シュノーケリングサービス jellyfish(バリ島くらげ村)でございます。
海で初めてこのお魚を見た方のほとんどは「あれなんですか?魚ですか?」とお聞きされます。あんなに細長いお魚はそうはいませんから、不思議に思いご興味を持たれます。
今回はバリ島でも定番の細長いお魚「ヘラヤガラ」をご紹介致します。
皆が二度見する細長いお魚
バリバリのダイバーさんにはオーソドックス過ぎてスルーされますが、ダイビングを始めて間もない方、体験ダイビングやシュノーケリングでお越しのゲスト様のほとんどが興味を示される、棒状に細長く、フワーっとホバリングしてる事もあれば、泳ぐ時はちゃんと体が曲がる、不思議な形状のお魚です。
トゲウオ目 ヘラヤガラ科 ヘラヤガラ属
体長80cmくらいまで成長します。
インド太平洋から大西洋にかけての熱帯域に広く分布し、温暖な海のサンゴ礁や岩礁域に生息し、長い吻(ふん)で吸い込むようにして小魚や甲殻類を捕食します。
岩場や海藻近くでホバリングしている事が多いです。
比較的浅場に生息していますが、水深120mでも観測されている例があります。
和名の名前の由来はヤガラの仲間で「篦(へら)」のように左右に平たいところから、田中茂穂さんという方が命名。
英名 trumpetfish は、見た目がトランペットのようだから、でしょうね。
様々な体色変異
体色は灰色や茶色で斑や縞があるものなど変化があり、全体が黄色のものもいます。敵から身を守る擬態の一つとして、環境に合わせて体色を変えることができると言われています。
ふつうは尾びれの上下に黒い斑が見られるが、ひとつのものや、黒斑がないものもいる。
バリ島でよく見られるオーソドックスな体色はこの2種類でしょうか。
興味を持ってしまうその形態
wikipediaでその独特の形態を調べてみましたら
ヘラヤガラ科の仲間は左右に平たく側扁した細長い体型をもち、最大で全長80cmほどに成長する。吻は筒状に伸び、下顎の先端には肉質のヒゲが存在する。肛門は腹鰭よりもかなり後方に位置する。体側は鱗(櫛鱗)に覆われ、側線はよく発達する。
背鰭は鰭膜を欠いて独立した8-12本の棘条と、22-27本の軟条で構成される。臀鰭は23-28軟条で、尾鰭後縁は円みを帯びる。椎骨は59-64個で、前方の4個は著しく大きくなる。
wikipedia
と、詳しく出ておりました。
改めて見直してみると、本当に面白い形ですよね。あの細い体の中に 他のお魚と同じように鰓や心臓や胃袋などが詰まってるんですし。
カズの威を借るヘラヤガラ
ヘラヤガラには、中~大型魚に寄り添って泳ぐという面白い習性があります。
バリ島ですと、カスミアジやキツネフエフキに寄り添って泳いでいるところを たまに見かけます。
これは、敵から身を守る為に 自分より大きいお魚 強いお魚にくっついて身を守る、いわゆる「虎の威を借る狐」というやつなんですね。
なんとカズ、ヘラヤガラに寄り添って泳がれてしまいましたwww
「カズの威を借るヘラヤガラ」です。貸せるほどの威は持ち合わせておりませんが・・・(;^_^A
その時のショート動画をどうぞ!
どうですか?面白いでしょ!
ずっとついてくるんです。ちょっと可愛いとさえ思ってしまいました(#^^#)
ヘラヤガラは美味しい
小骨が多く食べにくいのですが、味は身全体に甘みがあり、ゼラチン質を含む皮の部分にうま味があります。
そんなヘラヤガラの調理法をいくつかご紹介致します。
- ヘラヤガラの潮汁
ブツ切りにし、水から煮出して少量の酒を加えます。最後に塩かお味噌で味つけして完成。とてもいいお出汁が出ます。身は小骨が多いので注意してくださいね。 - ヘラヤガラの煮付け
身を、水、酒、しょうゆ、みりん、砂糖で煮付けます。ゼラチン質もあり美味しいのですが、小骨に注意してください。 - ヘラヤガラの唐揚げ
ブツ切りにして片栗粉にまぶしてディープフライすれば、小骨まで食べれます。三枚に下ろしてから揚げるのもお勧め。カレー粉で下味を付けるとまた違った味が楽しめます。
オーソドックスなお魚も楽しもう!
どこに潜ってもたいてい出逢えるヘラヤガラですが、バリ島の海を彩る大事なお魚です。オーソドックスなお魚がいるからこそ、レアモノが際立つんです。
生態や習性などを知ると、ヘラヤガラも面白く見えてきますよね(*^▽^*)
是非オーソドックスなお魚も楽しみながら、ダイビング&シュノーケリングしましょう!
バリ島くらげ村が、少人数で安全に楽しくのんびりと、“スローダイブ”でご案内させて頂きます!