ゴマモンガラと同様に怖い“キヘリモンガラ”の動画も再編集で追加してご紹介させて頂いております。
どちらもバリ島ダイビングポイントにいますので、是非このお魚の危険性と万が一の時の対処法を知識として知っておいて頂きたくm(__)m
ゴマモンガラの迫力の食事シーン
ダイバー、シュノーケラーを攻撃して度々お騒がせのゴマモンガラ。
はっきり言ってサメより怖い!
ゴツい歯と顎でガジガジやってるゴマモンガラの食事シーンは迫力満点です。
ゴマモンガラは雑食で、普段からサンゴやガンガゼ、貝などをバリバリ食べています。
あの強靭な顎と頑丈な歯で噛まれたら・・・イヤァァァァァァ
そうなんです、ゴマモンガラはダイバーやシュノーケラーに攻撃してくる事があるんです。
では、どんな時に攻撃してくるのか?
ゴマモンガラの事を知って対処できるようになりましょう。
ベテランダイバーさんならご存じだと思いますが、かなり広い海域を生息地としてますので、どこ行ってもいる大抵いるお魚です。ビギナーダイバー ブランクダイバー 初心者ダイバーさんは絶対覚えておいて下さい。
モンガラカワハギ科の最大種!
ゴマモンガラは モンガラカワハギ科の中で最大の種となり、英名が「タイタン トリガーフィッシュ(Titan triggerfish)」!
体長は75cmくらいまで成長する巨大魚で、その大きさからローマ神話のタイタンに由来して付けられたそうです。
バリ島でダイビング中に見られるゴマモンガラは、大きくても50cm前後でしょうか。
それでも十分大きいし怖いのに、それよりも大きい個体がいるなんて・・・(;゚Д゚)
タイタン、イカツイ・・・(;゚Д゚)
産卵期が危ない!
ゴマモンガラの産卵期は、特に何月頃という時期がほとんどなく、水温が温かいと産卵期に入りやすいそうです。
産卵期に入ると、今までの経験から 水深10m前後からそれ以深の所に、つがいで砂地やサンゴのガレ場に巣を作り、その巣を中心に、産卵前なら半径約10m、産卵後は半径約5~6mにすり鉢状の形でテリトリーを作り、テリトリー内に入ってくる他の魚やダイバーを威嚇・攻撃してきます(個体によってはもっと長い距離をテリトリーとして、ずっと追いかけてくるモノもいます)。
砂地付近に留まって、背びれをピンと立ててキョロキョロしたり 他の魚に攻撃をしたりしていたら、すでに産卵期に入っている可能性が高いです。
普通に泳いでガジガジ食事してまた泳いで、という行動なら まず大丈夫(産卵期ではなく襲ってくる事もない)ですが、普通に見えてたのに実は産卵期で急に襲われた、なんて事も実際にありました。
ですので、ダイビングやシュノーケリングで見かけたら、むやみに近づくのはやめておきましょう(;^_^A
襲われた時の動画
襲われた時のコチラの動画をご覧下さい。
※どちらもプロが対応しております。良い子も悪い子もマネしないで下さい。
ゴマモンガラに襲われるというのは、こういう事です。
防衛本能からくる行動ですが、クロスレンジ(接近戦)に持ち込まれると、突進力・前後上下左右の動きが早過ぎてとても敵いません。
左右バラバラに動くドーム状のぎょろっとした目でロックオンされ、まっすぐ突っ込んでくることもあれば こちらの死角に入り込まれる事もあり、非常に危険です。もう恐怖しかない。。。
ラバーフィンを噛まれても歯形が残るほどの顎の力です。もし噛まれたらウェットスーツの上からでも皮膚に届きますし、噛み損ねて体当たりになる事もあるのですが、それが結構な衝撃で、当てられたところは腫れます(経験者語る)。
威力とスピードは半端ないです。
また、つがいで巣を守っている事が多いので、1匹に気を取られてると もう1匹に気付かない事もあります。
もし襲われたら
もしゴマモンガラに気付かずテリトリーに入って襲われてしまったら、まず大切なのは焦らず落ち着く事。
そして、早くテリトリーから出る行動をとりましょう。
襲ってくるゴマモンガラをフィンで蹴るように威嚇して距離を取り、相手が少し離れた時に、横に横に逃げて下さい。
ここ、重要です!
横方向に逃げて下さい!
襲われたダイバーは、驚いてプチパニックになる人が多く、つい上に逃げてしまうのですが、上に逃げると急浮上になり 減圧症になる可能性が出てくる上に、ゴマモンガラのテリトリーはすり鉢状で水面まで広がっているそうで、上方向には水面まで追いかけてくる事もあります。
ダイビングでボートからエントリーした瞬間に水面で襲われた事もありますし、浅い水深に巣を作っているゴマモンガラは、水面のシュノーケラーを攻撃する事もあります。
ゴマモンガラを見つけたら 念の為近づかないように、もし襲われたら すぐにその場を離れて下さい。
ゴマモンガラって食べれるの?
食べれます。
皮は硬く、身は筋肉質やはり硬め、大きさの割に可食部がやや少な目、味はまぁ普通です。
焼き魚でしか食べた事がないのですが、しっかりした身なので 煮込んでもいいかと思います。
お刺身はどうかなぁという印象ですが、沖縄のお知り合いは「新鮮ならゴマモンガラのほほ肉が最高!」と言っておられました。
捌く際は、皮をすき引きしてから内臓を取るか、普通に三枚おろしして皮をひく。
雑食なので、なるべく早く内臓を処理した方がいいと思います。
鰭に棘があるのでお気を付け下さい。
ゴマモンガラと同じく怖いお魚
こちらもバリ島ダイビングでゴマモンガラ同様に見かけるお魚です。
同じ性質の、同じように産卵期に入ると怖いお魚
キヘリモンガラ
怖いし危ないので、あまり近づいて写真が取れませんでした(゚Д゚;)
見た目もゴマモンガラに似てます。
見た目以外はゴマモンガラと同じです。
この手のお魚には近づかないようにしましょう(;^_^A
動画もご覧下さい!(再編集)
キヘリモンガラの食事シーン、からの~
ロウニンアジ(GT)横切る~
突然の登場にどっちを撮るか迷って動けなかったカズです(;・∀・)
ゴマモンガラ まとめ
ウツボが海のギャングなら、ゴマモンガラ&キヘリモンガラは海のテ○リストです。
産卵期に入ると、自分都合で周りを襲撃します。
子孫を守る為の防衛本能だとは言え、いつも「やり過ぎてない?」と思ってしまいます 汗
タイのタオ島のゴマモンガラは 気性の荒い個体が多いと有名ですが、以前、何人ものダイバーを襲い怪我をさせたゴマモンガラがいて、付いたあだ名が“マイクタイソン”でした。
バリ島のゴマモンガラも、マイクタイソン級とは言いませんが、“アーネストホースト”級は普通にいます。
産卵期でなくても、ゴマモンガラ&キヘリモンガラにはむやみに近づかないようにしましょうね~。
怖いですから~ 危ないですから~
もし襲われたら、落ち着いて、フィンで蹴るように威嚇しながら、横に横に逃げて、一早くゴマモンガラのテリトリーから出る行動をとって下さいね。