中〜上級者向けダイビングポイント“ヌサペニダ”で、マンボウは遠くに確認できたものの、圧巻だったのはマダラエイの群れとの遭遇。この記事ではその体験とマダラエイの生態を詳しく紹介します。
🌊 ヌサペニダでのダイビング体験:マンボウ狙いから思わぬ感動へ
バリ島・ヌサペニダは潮流が強く、中〜上級者向けのダイビングポイントとして知られています。今回はベテランダイバーのお客様とともに、マンボウ(モラモラ)狙いで潜りました。
潮流が強まったタイミングでマンボウは現れましたが、距離が遠く、はっきりと姿を捉えることはできず…。しかしその代わりに、マダラエイの群れとの奇跡的な遭遇が待っていました。
🐟 マダラエイの群れとの遭遇:まるで海の宇宙遊泳
マダラエイはこれまでにも何度か見たことがありましたが、群れで泳ぐ姿をこんなにじっくり見たのは今回が初めて。その優雅な動きと迫力に、思わず息を呑むほど。


ご案内させて頂いたベテランダイバーのゲスト様(身長175cm)と比較しても、マダラエイの大きさなどが少し伝わるかと思います。
📘 マダラエイの生態と特徴
マダラエイ(学名:Taeniurops meyeni)は、アカエイ科に属する大型のエイで、以下のような特徴があります:
- 分布域:太平洋・インド洋の熱帯〜亜熱帯域。沿岸のラグーンや岩礁、砂底などに生息。
- サイズ:体盤幅は最大1.8m、全長は2mを超えることも。
- 模様:背面には白黒の斑点模様があり、尾は黒くて短い。
- 毒性:尾には毒のある棘(尾棘)を持ち、刺激されると振り回すことがある。死亡例も報告されているため注意が必要。
- 生態:
- 夜行性で、群れを作ることもある。
- 活発な捕食者で、貝類・甲殻類・小魚などを捕食。
- 無胎盤性胎生で、産仔数は約7匹。
- 保全状況:IUCNレッドリストでは「絶滅危惧II類(VU)」に分類されており、混獲や生息地破壊の影響を受けている。
✨ まとめ:予想外の出会いがくれた海の感動
マンボウ狙いのダイブで、思わぬ形でマダラエイの群れとの出会いが訪れた今回のヌサペニダ。潮流の強さや視界の制限も含めて、自然との駆け引きが生む一期一会の瞬間でした。
次回はマンボウをもっと近くで捉えたい…そんな思いを胸に、また海へ潜りたいと思います。
でも、絶対に忘れないで下さいね。
ヌサペニダは中~上級者向けのポイントです。初心者ダイバーさん、ブランクダイバーさんには厳しい、あるいは危険な海況になりやすい海域です。あなただけでなく、ガイドやボートクルー、他のダイバーさんも巻き込んでしまうかもしれません。ご自身の経験本数やスキルレベルを正直に把握し、よくよくお考え下さい。

