ダイバーの憧れ“マンタ”
ダイビングでは、誰もが出会いたい、一度は見てみたいと願う憧れの大物の一つ、マンタ。
バリ島では高遭遇率!
英語の“マント”から“マンタ(Manta)”と名前が付いたそうです。
和名で「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の2種類に分類されています。
日本でもマンタと呼ばれる事が多いですが、以前はこの2種類を混同して呼ばれていました。
バリ島ではどちらも見る事が出来るようですが、主にオニイトマキエイが多く、中にはお腹も黒い“ブラックマンタ”と呼ばれる個体数の少ないマンタにも高確率で出逢えます。
通常マンタは背が黒っぽく腹が白く、敵に襲われた時に腹を見せると、黒から急に白になる為に襲われにくいとされています。
ブラックマンタは生まれながらに背も腹も黒いので、敵にも襲われやすく、無事に大きくなりダイバーの前に現れてくれる確率はかなり低い言われています。
世界の海では、大きいもので横幅8mを越えるマンタも目撃されているそうです。
バリ島では3m前後のマンタがよく見られます。
ゆったりと泳ぐマンタの姿は雄大で癒し、何度出会っても興奮してしまいます♪
マンタポイントは中~上級者向けダイビングポイント
バリ島でマンタと出会える確率の高いポイント“マンタポイント”は、ヌサペニダの南側にあり、波やウネリで削られた断崖絶壁のダイビングポイントです。
マンタポイントが中~上級ポイントな理由は、
- ウネリが大きい日が多い
- 乾季は水温が下がりやすい(24℃以下の日が多い)
- 上陸できるところはなく、移動、休憩はボート上
- ハイシーズンはボートだらけ&ダイバーだらけ
が挙げられます。
ビギナーダイバー ブランクダイバー 初心者ダイバーさんには厳しい海況になりやすいポイントです。
中~上級向けダイビングポイントを楽しむには?
厳しい海況になりやすい中~上級ポイントを楽しむ一番の近道は、経験を積み、スキルアップする、の一言に尽きます。
経験を積むことで、スムーズな耳抜きや潜降浮上、フィンキック、中性浮力が出来るようになり、水中で安定してくれば、自身に余裕も出てきます。
潜水準備なども素早く行えるようになるので、他の人を待たせて焦ってしまう、なんて事もなくなり、むしろ他の人を手伝ったりも出来るようになります。
そうなれば、少々海況が厳しくなっても、結構普通に潜れてしまうんです。
(もちろん本当に危険な海況とガイドやボートキャプテンが判断した場合は潜水を中止します)
憧れの大物マンタ まとめ
ダイビングは海という自然の中に潜ります。
確かにバリ島でのマンタとの遭遇率は高いですが、「マンタが見たい」からと言って、ビギナーダイバーさんが無理して中~上級者向けポイントに潜っても “しんどい” “怖い” で終わるかもしれませんし、場合によっては危険な目に合うかもしれません。
その危険は、ご自身だけでなく、他のダイバーやガイド、ボートクルーを巻き込むかもしれません。
中~上級者向けダイビングポイントを、安全に楽しく潜る為の一番の近道は、経験を積み、スキルアップする事です。
ご自身のスキルレベルを正直に把握してくださいね。
アドヴァンスやダイブマスターのようなカードランクを上げる事も大事ですが、ここでいうスキルアップとは、実際に潜って、正しい知識を得て、安全に上手に潜れるようになる事を指しています。