バリ島ダイビング&シュノーケリングサービス jellyfish(バリ島くらげ村)でございます。
バリ島に限らず、熱帯域の海で出逢う事ができる“タテジマキンチャクダイ”、このキレイなお魚の成魚と幼魚についてまとめてみましたので、是非ご覧下さい。
タテジマキンチャクダイの成魚と幼魚
タテジマキンチャクダイは、成魚と幼魚で体の模様が大きく異なります。
まずはこちらのショート動画をご覧下さい(^o^)/
成魚はキレイで、幼魚はカワイイですね♪
では、タテジマキンチャクダイについてご説明していきますね。
幼魚
タテジマキンチャクダイの幼魚は、体長2~3cmほどから黒色の体色に青色と白色の渦巻き模様が入り、5cmほどの個体から尾の方に斑点模様が現れます。幼魚のうちは「ウズマキ」の愛称で呼ばれたりしています。
若魚
幼魚から成魚へ模様が変化している途中の若魚です。渦巻き模様と縞模様の両方を持ち合わせている個体は「ウズキン」と呼ばれたりします。
成魚
成魚への成長過程で、渦巻き模様から縦縞模様に変化してゆきます。成魚は青地に多くの黄色い縦縞(タテジマ)が入り、名前の通り成魚は縦縞模様になります。変化の早い個体では体長約10cmほどから縦縞模様に変化し始めます。
なぜこんなに模様が違うのか?
なぜ幼魚と成魚で模様が違うのでしょうか?
タテジマキンチャクダイは縄張りを持つお魚です。成魚は岩場やサンゴ礁に縄張りを持ち、縄張り内の岩肌に付着した生物を食べます。他の同種が縄張りに侵入してくると そのお魚を威嚇するように素早く近くを泳いだりして追い払おうとします。
しかし、幼魚を含む同種のすべてを追い払うと、体力も少ない幼魚は餌にありつく事ができず、他の大型魚にも狙われるので、生きていく事ができず、タテジマキンチャクダイは絶滅してしまいます。
ここからが面白いのですが、幼魚は成魚とは全く違う渦巻き模様でいる事によって、なんと、同種ではない違う種類の魚として認識され、縄張り内に侵入しても攻撃されず、安全に餌にありつく事ができる、と言われているんです。
また、この渦巻き模様は他のお魚から襲われない為の威嚇の意味合いもあると言われています。
まとめ
タテジマキンチャクダイの成魚と幼魚、その模様の違いと意味、お解り頂けましたでしょうか。
まだ弱い幼魚時代は、模様を変える事で、いわゆる“変装”して成魚の縄張りに紛れていたんですね。
種を存続させる為の、面白い習性ですよね(#^^#)
海でタテジマキンチャクダイを見つけたら、是非ゆっくりと観察してみて下さい!
ダイビングだけじゃなく、シュノーケリングでも見付けられるポイントもありますよ!
バリ島くらげ村が“スローダイブ”でご案内させて頂きます♪