バリ島ダイビング&シュノーケリング水中生物

ダイバーにもくっついてくる、皆さんご存じ「コバンザメ」について詳しく調べてみました

バリ島ではダイビングでよく出逢うお魚

バリ島でのダイビング中、結構くっついてくる事が多い コバンザメ
ビギナーダイバーさんなんかは 生で見るコバンザメにくっつかれると、めっちゃ嬉しそうにしてくれる、ガイドとしましては非常にありがたいお魚です。

コバンザメは名前に“サメ”と入ってますが、サメではありません
なぜ“サメ”と入っているのか、それは単に

形がサメに似てるから

という諸説がありました。

コバンザメは、エイやサメ等の軟骨魚類の仲間ではなく、スズキの仲間で硬骨魚類の仲間、条鰭綱スズキ目コバンザメ科に分類されます。

“コバン”はもちろん 大判小判のコバンですね。
頭にある吸盤が小判型をしている事から “コバンザメ” その名が付けられました。

そのコバンザメ科にも種類があって、スジコバン オオコバン ナガコバン シロコバン クロコバンなど、それぞれに一応は特徴があって分類されているようですが、はっきり言って見分けがつきません。
ですので、もう一括りにして 総称“コバンザメ” で良いかと思います(;^_^A

コバンザメがダイバーにくっついてくる動画

ダイバーにくっつくコバンザメ

ダイビング中、大型魚と間違えられて?!、たま~にダイバーにくっついてきます。
その模様、まずは是非動画でご覧頂き、その後は下記のコバンザメの吸盤について読んでみて下さい。
より興味が湧くかと思います(^o^)/

如何ですか?
こうしてみると、愛嬌のあるカワイイ顔をしてますね(^^)/

コバンザメの特徴

コバンザメって 小さいイメージがあると思うのですが、大きいものですと体長1mを越えます。

そして、名前の由来である 頭の小判型の吸盤が何よりも特徴的ですよね。
自分よりも大きな魚類、クジラ サメ ウミガメなどのホストにくっついて、エサのおこぼれ、寄生虫、排せつ物などを食べています。
またホストにくっつく事で外敵からも身を守りやすくなっている、とも考えられています。
有能な上司にくっついて出世する・・・みたいな(;・∀・)

バリ島では、小さいコバンザメはウミガメやフウライボラなどに、大きい個体はマンタにくっついているのをたまに見かけます(#^^#)
あと、動画のように よくダイバーにもくっついてきます。おこぼれもらえないのにwww

吸盤に注目

コバンザメの吸盤

アップで見ると ちょっと気持ち悪い?!こちらのコバンザメの吸盤、背びれが進化したモノだそうなのですが、とても便利にできているようです。

ホストに吸盤を密着させると泳ぐのをやめ コバンザメが引っ張られる形になると 吸盤が吸着するシステムになっています。
ホストから離れる時は、ホストよりも早く泳いで 吸盤を前にスライドさせれば外れるようにできてます。

厳密に説明すると

吸盤には横(背骨と垂直方向)に18-28枚の隔壁がある。この隔壁はふだんは後ろ向きに倒れており、動いている大きな魚の体表などの面に吸盤が接触するとこれらは垂直に立ちあがる。このとき隔壁と隔壁の間の水圧が周囲の海水の圧力より小さくなり、これによって吸盤は面に吸いつく。吸いついたコバンザメを後ろに引くと隔壁の間の水圧はさらに小さくなるので吸盤はさらに強く吸いつく。反対にコバンザメを前に押すと隔壁がもとの位置に倒れるとともに吸盤内の水圧が上がり、吸盤は面からはずれる。
また、隔壁には0.1mmほどの細かい骨が付いており、吸盤で吸い付くとともに骨が滑り止めともなっている。

wikipediaより掻い摘んで引用

このシステムをマネてうまく活用し、家の台所やお風呂場に「取り外し可能で重い物を下げても落ちないフック」ができないものでしょうか。

バリ島では、小さめのコバンザメが ちょいちょいダイバーにくっついてくるんですよ♪
そんなコバンザメ体験、してみませんか?

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