バリ島ダイビング・シュノーケリングで普通に観られる毒棘魚の群れ
熱帯の海に、日本では主に太平洋側に多く生息する ナマズ目のお魚 “ゴンズイ”、群れの全個体が均一に成長していく毒棘魚です。
バリ島では主に砂地で、ダイビングでもシュノーケリングでもよく見られます。
ビギナーダイバーさん ブランクダイバーさんでも容易にご覧頂ける、群れる姿が面白いお魚なんですよ♪
小さいものでは体長1cmくらいからすでに群れをなして行動しますが、これは お互いから分泌されるフェロモンにより“同種”と認識し群れを形成し、コミュニケーションも取れていると示唆されています。
成長すると体長20㎝強になり、見た目はナマズのようになります。
成長と共にフェロモンが薄くなり、群れからはぐれ 単体で見かける事もありますが、この動画は成長しても群れに群れており、その姿が・・・
是非ご覧下さい(‘;’)(‘;’)(‘;’)
現世にしがみついた成仏できない怨念の魂が集合体となって…
みたいに見えたので、こんな音を入れてしまいましたが、そこはご愛敬という事で(;・∀・)
完全社会主義魚
“フェロモン”を用いたコミュニケーションの一環に、全個体が同じ量の餌を均等に食べる習性があります。
ただ群れになっているだけではなく、下から前を回って上に移動し、後ろに回って下に移動、このサイクルでグルグル回りながら、下に移動した時に砂の中のプランクトンなどを食べます。
全個体がほぼ均等の量エサを食べているので、個体差がほとんどなく、均等に成長し、群れを乱す事がありません。
不平不満もなく、まさに理想の社会主義を実践しているお魚です。
毒棘魚
触ろうと思っても逃げるので 中々触れないと思いますが、ダイビング中に手を差し出す方もいらっしゃいます(;゚Д゚)
毒棘魚としても知られており背鰭・胸鰭に毒棘(毒針)を持ち、刺さると激痛に見舞われ、最悪の場合 最悪💀になります。
毒はタンパク毒なので、熱による失活が可能。ヤケドしない程度の熱いお湯を掛けて応急処置し、早めに病院に行きましょう。
ナマズだけに美味
ナマズ目のお魚だけに、成長すると見た目はナマズ。
毒棘さえ気をつければ、白身のお魚で美味しいのだそうです。
これは、次回のダイビング・シュノーケリングで出逢った時、見る目が変わってしまいますね?!
三重県の方では ゴンズイの味噌汁、煮物、天ぷら、蒲焼を食べれるお店もあるそうな。
バリ島では Lele(本当のナマズ)は売ってても、ゴンズイが売ってるところは見た事がありませんので とても興味があります。
普通にレシピもありました(*’ω’*)
機会があれば、是非お試しの上、ご感想お聞かせ下さい(^^)/
知らないと危険なお魚
ゴンズイは素早いので、ダイビング中に触ろうと思っても 中々触れるお魚ではありませんが、毒があると知らない方が不用意に触ってしまうと、例えグローブをしていても毒棘が刺さり、大変な事になるかもしれません。
ゴンズイに限らずですが、水中生物に無知な方、生物を触ったり お写真を撮る際に岩やサンゴを掴む 触り癖のあるダイバーさんは、その危険性が高いです。
ご自身への毒などの危険性はもちろん、生物を触る、岩やサンゴを掴む行為は、岩に着いている海藻やホヤをつぶしたり、サンゴを壊したりなど、知らず知らずの内にたくさんの生物を殺しています。
グローブをしてて、指先や掌にやたらと色が付いている方は、特に自覚された方がよろしいかと^^;
自然の中で遊ばせてもらってる、という謙虚な気持ちで潜りましょうね(^^♪