バリ島ダイビング&シュノーケリングサービス jellyfish(バリ島くらげ村)でございます。
大物やレアモノ狙いダイビングも面白いのですが、中々思うようには出逢えない事が多いです。しかし、普通に出逢えるオーソドックスなお魚を楽しめれば、ダイビングの楽しさの幅は大きく広がります。
この記事では、バリ島で普通に出逢える“タマガシラ”4種のそれぞれの特徴をご紹介させて頂きます。
バリ島ダイビング“○○タマガシラ4種”
これからご紹介する“タマガシラ4種”は、「○○タマガシラ」という和名が付いており、全てスズキ目スズキ亜目イトヨリダイ科の海水魚で、全長は一般的に20cm前後、タマガシラはやや暖海性の魚で、日本近海では房総半島から九州、沖縄にかけての太平洋沿岸に広く分布しています。水深2~3mくらいから見られ、砂礫底や岩礁域で生息し、底生の小魚や甲殻類を捕食します。
それでは、バリ島のダイビング&シュノーケリングで見られる4種のタマガシラ、どうぞ!
フタスジタマガシラ
フタスジタマガシラは、水深25m以浅のサンゴ礁域や岩礁域に生息し、肉食性で小魚や底生小動物を捕食します。また、色彩には変異が知られ、フィジー産のものは色彩が黄色っぽいとされています。成魚はペアで泳ぐのをよく見かけますが、大群を作ることはありません。
成魚
成魚の特徴:
- 眼の上に2本の黄色い線が走り、その下の線は額を通り左右で繋がっています
- 上唇から眼、背鰭にかけて灰色で、それ以外の部分は白い
- 灰色と白の分かれ目には2本の黒い筋があります
- 背鰭は前方が黄色、後方が黒色
- 臀鰭も前方が黒く、その後方は透明です
幼魚
幼魚の特徴:
- 幼魚の頃は黄色に黒いラインの入る可愛らしい姿です
- 体の上半部が黄色で、そこに3本の黒色縦帯が並行しています
- 背びれ前部に黒斑が1個あります
ヨコシマタマガシラ
ヨコシマタマガシラは、水深25m以浅のサンゴ礁域や岩礁域に生息し、ペアまたは小群を作り、一緒に泳ぎます。
成魚
成魚の特徴:
- 背部は褐色で2本の黄色もしくは白色縦帯を有し、幅の広い淡色横帯もあります
- 眼下に大きな棘が1本後方に向かってあります
幼魚
幼魚の特徴:
- 幼魚の頃は黄色に黒いラインの入る可愛らしい姿です
- 体の上半部が黄色で、そこに3本の黒色縦帯が並行しています
カメンタマガシラ
カメンタマガシラは、水深50m以浅のサンゴ礁域、岩礁域に生息し、単独または小さな群れで見られます。水中で光り輝いて見え、とてもきれいな魚とされています。
成魚
成魚の特徴:
- フタスジタマガシラに似ていますが、背鰭軟条部および臀鰭の前半が黒くない
- 鰓蓋の後方に黒く縁取られた青白い斜帯があり、それは側線まで達します
- その後方には小さな黒色斑が散在し、さらにその広報に白っぽい斑があります
- 生時、背鰭基部に青白い線がある
幼魚
幼魚の特徴:
- 幼魚は体側後方が黄色っぽく、青白い色と暗色の縦帯が数本体側に入ります
- 体中央に頭から尾にかけて太めの白いラインが入ります
ヒメタマガシラ
ヒメタマガシラは、水深5〜60mのサンゴ礁域の近くの砂泥底に単独または数匹の小群で生息しています。
成魚
- 体色は白っぽく、生時、体側に1本の黄褐色の縦帯があるが、ない個体も確認されている
幼魚
- 幼魚は体の背側面に2条の暗褐色縦帯があり、それらの間は黄色で、腹側面は白色ですが、この体色は身を守る為にヒゲニジギンポにベイツ型擬態(身を守るために有毒な魚に擬態すること)をしていると言われています
見分けがつきにくい幼魚期の2種
ご紹介した○○タマガシラの中で、フタシジタマガシラとヨコシマタマガシラの幼魚期は、大きさも見た目もほとんど一緒です。
その2種の見分け方をご紹介致します。
・フタスジタマガシラの幼魚は “背鰭に黒斑がある” “背の黄色ラインが全て鮮やか”
・ヨコシマタマガシラの幼魚は “背鰭は黒くない” “背の上部の黄色ラインの色が薄い”
この2点を気をつけて観察すれば、ちゃんと見分けられます。
幼魚期は似通っているのに、成魚では全く違う体色になるって、面白いですね(#^^#)
タマガシラ4種まとめ
バリ島のダイビング、ポイントや種によってはシュノーケリングでも普通に見て頂く事ができる○○タマガシラを4種ご紹介させて頂きました。
同じイトヨリダイ科の○○タマガシラでも、違いを探ってみると、色々と発見がありますね♪
こういったオーソドックスなお魚も楽しんで頂ければ、きっといつものダイビングがもっと楽しくなる事でしょう!
普通種も含めて、バリ島の海を安全にのんびりと楽しみたいという皆々様、是非バリ島くらげ村までご連絡くださいね!